渉成園の風景

16日に東本願寺の飛び地境内の渉成園を訪れました。

渉成園

渉成園は、寛永18(1641)年に、東本願寺の宣如上人が徳川家光より土地の寄進を受け、石川丈山が庭園を築きました。当初は生垣に枳殻(からたち)が植えてられていたため枳殻邸(きこくてい)とも呼ばれています(カラタチは現在も一部が残る)。幕末の火災で主な建物は失われましたが、池泉回遊式の美しい庭園が残り、現在は桜と紅葉の穴場のみならず、梅や藤など四季折々に美しい風景を楽しむことができる場所です。

渉成園

再建された建物も趣があり、園内中央にある楼門造りの傍花閣(ぼうかかく)が特に印象的です。現在は脇に植わる修善寺寒桜が咲いており見頃です。一足早く春の雰囲気を感じることができるでしょう。

渉成園

園地は平安初期の貴族・源融(みなもとのとおる)の邸宅・六条河原院の跡とされることもありますが、場所がずれており史実ではありません。ただ、六条河原院を偲んで塩釜の手水鉢が置かれていたり、造営中に発掘された石塔が源融の供養塔として建てられています。

渉成園

18日までは「京の冬の旅」の特別公開で園林堂(おんりんどう)内部の棟方志功の襖絵を目にすることができます(別途500円)。前回の公開は7年前だそうで貴重な機会。「天に伸ぶ杉木(すぎき)」と題された襖絵は印象に残ります。明治天皇が休息された「閬風亭(ろうふうてい)」も合わせて公開されています。

渉成園

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