仁和寺の御室桜が満開

今年も仁和寺の御室桜が見頃となってきました。見頃は短いため、お早めに訪れてみて下さい。

仁和寺 4月12日

「京都の桜の最後」といえば、真っ先に仁和寺が思い浮かぶ方もおられるかもしれません(実際にはもっと遅い桜はありますが)。いよいよ見頃となり、週末が花も人でもピークとなりそうです。御室桜は、仁和寺境内にある桜の総称で、特定の種類ではありませんが、境内の中門を入って左側に広がる桜苑は「御室有明」という特殊な種類で埋まり、この桜が一般的には御室桜と呼ばれています。この御室有明は、背が高くならないのが特徴。桜の下に粘土質の土壌があり土中に酸素や栄養分が少なく、桜が根をのばせない要因のひとつにはなっているそうです。

仁和寺 4月12日

仁和寺の桜は、江戸時代から吉野の桜に優るとも劣らないと人気を博し「わたしゃお多福 御室の桜 はなが低くても 人が好く」と歌われました。「はな(花・鼻)」が掛け言葉になっています。満開の桜は、まさに桜の雲海と呼ぶにふさわしく、その雲の中を泳ぐように散策し、ひょっこりと顔を出す五重塔を探すのが楽しみの一つ。分かりやすい場所には自然と人だかりができますが、腕のあるカメラマンは「なるほど」という場所から撮っていきます。自身のセンスに合う場所を探して歩くのも面白いでしょう。

仁和寺 4月12日

写真という意味では、光の当たり具合からして午後の方がおススメではあります。ただ、人出は多くなるので悩ましいところですね。いずれにしても、満開時の御室桜は大変美しい写真をあちらこちらで撮ることができ、たくさんの人の笑顔にも出会えますので、人の多さには目をつむって、是非満開の間に足を延ばしてみて下さい。

仁和寺 4月12日

見頃は短く、すでに散り始めている木もあります。気温も高いため今週土日まででしょう。お見逃しなくご覧ください。また、江戸時代の御室桜は「八重桜」が主でしたが、現在は一重がほとんど。それでも1割程度「八重桜」も残されていますので、探してみるのも面白いです。

仁和寺 4月12日

ガイドのご紹介 吉村 晋弥

京都検定1級に7年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。

散策・講座のお知らせ

【散策受付中!】
4月22日(月)10時~12時半頃
建仁寺の牡丹とキリシマツツジ 鐘が音が響く知恩院の大鐘楼へ

【講座を受付中!】
奥深い京都へのいざない!マニアック京都講座
その8 「ゴールデンウィークの京都を楽しむ」

4月24日(水)14時~16時、18時半~20時半頃
4月28日(日)18時~20時頃
5月:京都 惟喬親王ゆかりの地、6月:愛宕神社と愛宕山

【散策受付予定】
5月11日(土)13時30分~ → 新スポット誕生!新緑が輝く建仁寺の「西来院」へ!
5月14日(火)午後 → 門跡寺院・妙法院の特別公開!
5月15日(水)9時半~12時 → 葵祭(16日予備日)

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