大覚寺の華道祭 舟上の風景

大覚寺で15日まで嵯峨天皇奉献華道祭が行われており、大沢池に浮かぶ舟に乗ることができます。

大覚寺華道祭 大沢池の舟

大覚寺はいけばなの嵯峨御流(さがごりゅう)ゆかりの寺として知られ、毎年春に華道祭が行われています。嵯峨御流は、嵯峨天皇が大沢池にある菊が島の菊を手折り、殿上の花瓶に挿されたのが始まりとされており、嵯峨天皇の離宮がのちに寺に改められたのが大覚寺です。華道祭では、大覚寺の建物内に生け花が展示されてより一層華やかになります。

大覚寺華道祭

また、華道祭では大沢池に龍頭(りゅうとう)舟・鷁首(げきしゅ、げきす)舟が出て、舟上からの風景を楽しむことができます(800円)。大沢池で舟に乗る時ができるのは、秋の中秋の名月の頃と、春の華道祭の時だけです。中秋の名月は大混雑ですが、春の華道祭は空いていて、待ち時間もわずかで舟に乗れ、優雅な時間を過ごすことができるのでおススメです。なお、以前は舟の上で茶席がありましたが、現在は五大堂脇の観月台で行われています。

大覚寺華道祭 舟からの眺め

中秋の名月の時もそうですが、舟の上はまるで別世界のゆったりとした時間が流れています。皇族や貴族がこうして舟を浮かべて遊んだ思いもわかります。今年は桜が散り際ながら残っており、池の上から眺める様子も素晴らしかったです。大沢池での舟は、なかなか体験することができませんので、ぜひお時間に余裕を持って訪れてみてください。最終日の14日は14時30分までです。

大覚寺華道祭 舟からの眺め
大覚寺

ガイドのご紹介 吉村 晋弥

京都検定1級に7年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。

散策・講座のお知らせ

【散策受付中!】
4月22日(月)10時~12時半頃
建仁寺の牡丹とキリシマツツジ 鐘が音が響く知恩院の大鐘楼へ

【講座を受付中!】
奥深い京都へのいざない!マニアック京都講座
その8 「ゴールデンウィークの京都を楽しむ」

4月24日(水)14時~16時、18時半~20時半頃
4月28日(日)18時~20時頃
5月:京都 惟喬親王ゆかりの地、6月:愛宕神社と愛宕山

【散策受付予定】
5月11日(土)13時30分~ → 新スポット誕生!新緑が輝く建仁寺の「西来院」へ!
5月14日(火)午後 → 門跡寺院・妙法院の特別公開!
5月15日(水)9時半~12時 → 葵祭(16日予備日)

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