15日に行われた粟田神社の粟田祭。今回は東山三条での神輿の辻回しと、神輿が神社へと戻る場面です。
台風27号がやってきます。今のところ5日予報では、日本を目指して北上してくるところまでですが、その先は日本に接近、上陸する可能性も十分にあります。具体的な日付は25日頃です。1951年以降の記録では、10月20日を過ぎて上陸した台風は僅かに2個しかありませんが、今年の10月は記録的な暑さとなっているように、まだ台風が来やすい気圧配置となっています。最新の情報には十分注意をして下さい。
さて、粟田神社の粟田祭、神輿の見せ場の一つは青蓮院への神輿入りですが、地元の方が比較的楽しみにしておられるのは、辻回しの場面でしょう。辻まわしとっていも祇園祭の辻回しとはもちろん違っていて、大きな道路の交差点で神輿が何周(3周)も回っていくという場面です。車を止めて神輿が威勢よく進む見ごたえある光景です。
集まった地元の方からの手拍子も加わって、一帯は大いに盛り上がっています。沿道には可愛らしい子どもたちもいて、手拍子を送っていました。普段は交通量の多い場所ですが、こうして神輿の見せ場になるのも面白いですね。粟田神社の神輿には女性の担ぎ手が加わっていることも特徴の一つでしょう。地元の方が広く携わることのできるお祭りだと感じました。
神輿はその後、粟田神社へと戻ってきますが、境内では一足先に戻ってきた剣鉾が拝殿の周りを差して周りました。やはり見せ場の一つです。その後、神輿が戻ってきますが、粟田神社の参道は坂がきついため、上からは綱で神輿を引っ張ります。この綱は一般の方でも握って引っ張ることができますので、私も少しだけ参加させて頂きました。鞍馬の火祭の神輿でも、由岐神社へのきつい坂は女性が綱を引っ張るように、安全のためには人員を総動員する必要がありますね。
無事に境内に戻った神輿は、しばしの休憩と剣鉾の出迎えを挟んで、本殿前へと向かい、担ぎ手も最後の力を振り絞って神輿振りを見せてくれます。拍手も起こって地元の一体感を感じます。時刻はすでに18時前、辺りはだんだんと暗くなり始めて来ていました。こうしてひとしきり盛り上がったあと、神様を戻す還幸祭が行われます。粟田祭は今年も無事に終了しました。また、来年も見に来られるとよいなと思います。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。