遅ればせながら、二条城で12月14日まで開催中の「アートアクアリウム城 ~京都・金魚の舞~」を訪れてきました。
連日大盛況の「アートアクアリウム城」。アートアクアリウムとは、和をモチーフにデザインされた水槽などにLEDライティングやプロジェクションマッピングなど最新の演出技術を施し、見るものを幻想的な世界に誘う水中アート展覧会のこと。二条城では「アートアクアリウム城 ~京都・金魚の舞~」と称した透明感のある展示がなされ、京友禅など和の文化とも融合した作品も登場しています。
日程は10月24日から紅葉シーズンを経て12月14日まで。残すところ、あと4日という段階でご縁があり行くことができました。平日とあって今日の混雑はさほどでもありませんでしたが、土日は二条城の外まで長蛇の列が伸びるという大盛況。今週末は非常に寒いのですが、それでも多くの方が駆けこみで訪れるのではと思います。暖かい服装で、長時間の待ち時間もあり得ると心構えをして訪れてください。入城は17時から、当日券は1500円です。なお、東大手門は現在修理中で、入口が大回りをした北門になっている点にもご注意ください。
さて、肝心の展示ですが、人が多いのを除くとやはり綺麗でアーティスティック。写真はフラッシュ撮影は禁止ですが、金魚以外は綺麗に撮れる場所も多いのではないでしょうか。金魚や鯉も大小様々な種類が泳いでいます。単純に見ても美しい金魚や錦鯉をアートに取りこんだ、なかなか面白い発想ですね。
毎正時(18時、19時、20時、21時)には、奥のメインの水槽・花魁の前で、金魚の舞の披露もあります。といっても舞を舞うのは金魚ではなく、劇団荒城(こうじょう)の花形・荒城蘭太郎(こうじょう らんたろう)さん。たいへん繊細で美しく踊られます。舞う場所は非常に混雑するメイン水槽の前ですので、早めに行って誘導に沿ってメイン水槽の左手側で数十分待つと前の方で見られます。なお、展示は屋外のため暖かい服装は必須なのと、雨が降ると舞は中止となることもあります。私が見たのは、日本特有の儚い季節を表した旧暦「二十四節気七十二候」をテーマにした「二十四節気七十二候の舞」。見ごたえのある舞を堪能させていただきました。
また、少しわかりにくいのは最奥にあるキモノリウム。京都の伝統工芸品である「京友禅」の最高峰の着物を水槽に埋め込み、着物の柄を生きた金魚と3Dプロジェクションマッピングで表現しています。京都らしくも斬新な作品ですので、忘れずに足を延ばしてみてください。いよいよ最終日も近付いた、「アートアクアリウム城 ~京都・金魚の舞~」。暖かい服装で、美しいアートの世界をお楽しみください。
散策・講座のお知らせ
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。特技はお箏の演奏。