台風14号が17日後半~18日にかけて西日本から東日本へ進む予想です。
16日の10時前発表の気象庁の台風予想で、温帯低気圧に変わらずに「台風」のまま接近・上陸する予想に変わり、報道でも大きく取り上げられています。個人的には15日夜の時点で、気象庁の予想通りに温帯低気圧になるのか疑問を持っていましたし、他の気象関係者でも疑問を持つ方はおられたことでしょう。台風情報は気象庁しか出せません。民間気象会社は台風情報に疑問を持っていても独自の見解を発表することは法律上許されていないため、気象庁が温帯低気圧になると言い続けている限りはそれを伝えるしかありません。他国を含めた諸々の予測値、雲画像や海水温などの実況もふまえ、台風のままでやって来るという予想への変更の発表をもっと早くできなかったのか、検証をお願いしたいと思います。(私は見られる資料も限られ、現業も離れている在野の予報士ですので、専門的に分析する国の中枢の予報官が、16日10時前の発表まで判断できなかったと言い切れるならそれで異論はないです。)
今回はコースも西日本を横断して東日本太平洋側へと進む予想。台風のままでやってくるため、風にも厳重な警戒が必要です。瀬戸内は普段は雨が少ないエリアのため、集中して雨が降ると中小河川の増水・氾濫や低地の冠水、土砂災害が発生する恐れもあります。最接近の時間帯はエリアによって異なるため最新の情報ををご確認いただきたいですが、西日本は夜の時間帯となるため、不安な方は避難を明るいうちに行ってください。また台風の中心が近づく前から雨脚が強まる恐れがあり、北日本でも大雨リスクが高いです。実況には十分に警戒をしてください。
ガイドのご紹介
京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。
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