京阪・宇治駅の裏側に、お茶と宇治のまち歴史公園が開園し、交流館の「茶づな」もオープンしています。
お茶の町・宇治に新スポット、お茶と宇治のまち歴史公園と交流館「茶づな」がオープンしました。場所は京阪宇治駅の裏側でアクセス良好。駐車場や駐輪場も完備されています。8月に一旦オープンとなりましたが緊急事態宣言のため、実質この10月からの開業と行ってよいでしょう。早速訪れてみました。
宇治川に沿ったこの場所は、豊臣秀吉が宇治川の流れを伏見へと変える際に築いた「太閤堤(たいこうつづみ)」が史跡として発掘された場所で、公園の整備に当たって当時の護岸や工法が再現されました。南エリアは江戸期から明治期にかけて石出しという護岸が砂によって埋没した後に茶畑として利用された段階を表現しているそう。茶畑にも再現の意味があったとは興味深いです。一方の北エリアでは、発掘調査で発見された安土桃山時代の段階を復元し、実際の遺構は南エリア・北エリアとも地中に保存されているのだそうです。
周辺の庭園も変化に富み、高低差もあって、子どもさんが掛けることもできそうな広さがありました。また、北側には悲話を伝える菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)の墓も位置し、こちらも含めて散策することが出来ます。アクセス面では、京阪・三室戸駅からも近いです。
交流館の「茶づな」内では、宇治や宇治茶にまつわる体験プログラムに参加でき、石臼で抹茶をひく体験をされている方もお見かけしました。飲食店もありお土産物を買うことも出来、2階のテラスからは眺望も望めました。建物内へは無料で入ることが出来ます。
「茶づな」内のミュージアム(600円)にも入ってみました。宇治茶や宇治の歴史や見所について学ぶことが出来、総じて分かりやすかったですが、写真撮影はNGでした(京都は他地域の観光施設と比べると撮影NGの場所が多いのが残念です)。タッチパネル式の画面や、映像も多く、大人から子どもまで学べる場所でしょう。
ガイドのご紹介
京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。
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