10月21日に、平安神宮で時代祭の室町洛中風俗列による奉納がありました。
2021年も昨年に引き続いて風俗行列が中止となった時代祭。神事としては催行されており、21日と22日に平安神宮で奉納行事がありました。また、装束展示については先日のブログでご紹介しました。
時代祭は市民が参加するお祭で、例年10月22日に催行されます。10月22日は、延暦13(794)年に桓武天皇によって平安京に都が遷された日で、明治28(1895)年に平安遷都1100年の記念行事として時代祭は始まりました。明治維新から延暦時代まで時代をさかのぼりながら進む壮大な行列で、20列、総勢約2000名が参加し、行列が通過するのにかかる時間は約2時間もあります。列を支えているのは主に京都市民と京都の学生たち。まさに京都市民にとっての一大イベントでもあります。
今年も行列が見られないのは残念ですが、21日に室町洛中風俗列の奉納が、22日に維新勤王隊列の奉納がありました。今回ご紹介する「室町洛中風俗列」は、室町時代後半に経済力を付けた京の町衆の間に広まった風流(ふりゅう)踊りを再現したもので、2007年に列に加わりました。奇抜な衣装や風流傘が目を引き、軽快なお囃子を響かせます。なお、当時は男性が中心となって踊ったそうですが、ここでは男女混合の形となっているのも特徴です。
今回の奉納は通常よりは参加人数が少なく、中心に据えられる風流傘もありませんでしたが、お囃子の音色や雰囲気は例年通りで、懐かしい気持ちにもなりました。来年こそは、例年のような壮大な行列が戻ってきてほしいと願っています。奉納の様子は動画でもご覧下さい。
ガイドのご紹介
京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。
京ごよみ手帳2022発売のお知らせ
吉村が監修した「京ごよみ手帳2022」が11月中旬に発売予定です。詳細はこちらからご覧下さい。
散策・講座のお知らせ
- 【過去の講座動画の販売を行っています!】
過去の講座動画の販売はこちらから。 - 【受付中!】10月30日(土)13時30分~16時
特別公開の東福寺・南明院から光明院の書院2階へ!
【開催予定】 11月12日(金)午後、11月30日(火)午後 → 行き先未定 - 【受付中!】10月24日(日)、27日(水)
史跡でたどる京都物語 〜歴史の面影をたずねて〜 - 【受付中!】10月29日(金)
京都の定番スポット徹底解説 大覚寺 - 【開催予定】11月12日(金)18時30分~20時30分頃
京都の紅葉講座 2021年 吉村のおすすめスポットを解説! - 【オンライン講座】NHK文化センター梅田教室で受付中!
京都の魅力を徹底解説!プロガイドが教える定番から穴場まで - NHK文化センター京都教室で受付中!
ガイドが教える 四季を感じる穴場の京都 - NHK文化センター神戸教室で受付中!
旬の京都を再発見!プロのガイドと歩く秋から冬の古都