5月の大雨 2011年葵祭の天気


西日本では5月としては記録的な雨量となっています。京都でも5月12日の日降水量が91mmに達し、”5月としては”観測史上6番目に多い雨量となりました。
京都の降水量の観測値は、1880年から記録が閲覧できます。5月の雨量がわかるのは1881年からですが、この131年間の中に5月の日数は4000日以上あります。その中で6位と言うことは実はものすごいことです。単純に温暖化の影響とも言い切れませんが、防災への備えは侮らずにしておく必要があります。
明日の日中以降は、空気が入れ替わってカラッとした晴れの日が続きます。明日(13日)は黄砂も飛んでくる予想です。ここ数日は6月下旬並みの朝の暖かさでしたが、明後日以降は大幅に下がりますので、布団の調節にご注意ください。
さて、5月15日は、葵祭(路頭の儀)が行われます。祇園祭・時代祭と合わせて京都三大祭の一つですが、葵祭の行列は、雨が降ると延期や中止となってしまいまうため天気が気になるところ。今年はズバリ「晴れ」の予報。雨の心配はほとんどありません。実は、この予報は今週の初めから高い確率で決まっていました。天気予報にはずいぶん前から天気を当てやすい日と、当日になっても外すような日がありますが、今年の5月15日は当てやすいパターンです。
2010年までの過去20年の天気を見ると、晴天率(日中に雨が降らない確率)は60%でした。5年に2回は雨が降ってしまいますが、実はここ7年間は雨が降っていません。今年もおそらく大丈夫。
また、祇園祭の山鉾巡行が行われる7月17日の晴天率も同じく60%。梅雨の末期ですので、時には大雨に降られながらの巡行となることがあります。ただ、よっぽどでないとこちらは順延・中止となりません。神輿が巡行する前に町を清める厄除けの神事。現代においては葵祭の路頭の儀とは意味合いが異なっているのかも知れません。あるいは、交通事情がからんでいるのでしょうか。
10月22日、時代祭の日の晴天率は85%もあります。5年あれば4年は雨が降らないという、かなりの好天率です。こちらは1987年から2000年まで14年連続して雨が降らないという記録もありました。時代祭も雨が降ると順延となります。
葵祭の行列を見るならば、京都御苑や賀茂街道が有名ですが、穴場は河原町通でしょう。比較的空いていて、遠くから連なる行列を見られます。陣取るならば、左側車線(車が北へ進む方向)にしてください。行列をすぐそばで見られます。また、賀茂街道を進む行列を賀茂川の対岸から眺めるのも、行列の長さや優雅さを感じられてよいものです。
葵祭の経路はこちらをご覧ください。

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