永観堂 初夏にも真っ赤なもみじ


写真は5月18日の永観堂。実は、秋だけでなく初夏の時期にも、大変に美しい真っ赤な紅葉を見ることができます。永観堂の午後は初夏の紅葉狩りにも最適な場所です。

永観堂は、紅葉シーズンには昼でも夜のライトアップでも大変な人が押し寄せます。圧倒的な量のもみじは美しいものの、人も負けじと多いため落ち着いて見ることは難しい。一方、初夏の時期の新緑もみじの美しさもまた格別ですが、人は少なく、永観堂の七不思議や多宝塔からの眺めをじっくりと楽しむことができます。紅葉だけではなく襖絵や仏像・建物などにも見どころが多いお寺ですので、秋以外の時期にも是非訪れて頂きたい場所です。

さて、初夏にも真っ赤なもみじが見られるのも本当です。紅葉の正体は、野村楓(ノムラカエデ)という種類の楓。この品種は一年中赤いわけではなく、初夏に真っ赤な葉が茂り、真夏には緑色に変わって、また秋に紅葉します。ですので、真っ赤な紅葉を楽しむならば今の時期が最適。写真だけなら「秋」と言われても信じてしまいそうな光景です。

境内は基本は緑の楓で、ところどころに赤い野村楓が見られます。写真の場所は、池のほとりにあるお茶屋さんから小川を渡った付近。ちょうど太陽の光を浴びて透けるような美しさで私を迎えてくれました。本格的な秋の紅葉と比べても全くそん色のない美しさに、しばし足を止めて見とれてしまいました。

永観堂は、多宝塔からの眺めも素晴らしいものがあります。今日は他に人もおらず、じっくりと眺めることができました。大変贅沢なひと時です。しかしそんな気分を残念なものにしてしまう光景もあります。塔はよく見ると落書きだらけ。信仰物や文化財への落書きは後世に恥を残すことと同じです。絶対にやめましょう。写真は昭和28年の落書き。50年以上経っても冷たい視線を浴びるとは、当時の犯人は思いもしないでしょう。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として9年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから

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