上御霊神社の御霊祭 2011年


5月18日は、上御霊神社御霊祭が行われました。立派な行列やお神輿が上京や北区の街を練り歩いて行きます。
私がこのお祭りの行列に初めて出会ったのは学生時代。街を自転車で走っていると突然立派な行列が通って行くのを見て、何事かと驚きました。観光的にはあまり有名とは言えませんが、見ごたえのある行列だと思います。
御霊祭は、疫病などを鎮めるためのお祭りで、起源は平安時代の863年(貞観5年)に神仙苑で行われた日本最初の御霊会(ごりょうえ)によると言われています。祇園祭の起こりとも言われる御霊会は6年後の869年(貞観11年)で、ほぼ同時期の発祥です。貞観という元号は、東日本大震災に匹敵した「貞観津波」として最近耳にされます。貞観の時代には天変地異が続き、新潟での大地震、富士山の噴火、東北での大地震、隕石の落下などもありました。また、応天門の変が起こるなど政治的にも人々を不安にさせる時代だったと思います。当時、疫病や天変地異は恨みを持って亡くなった高貴な人物が怨霊となって引き起こすという信仰があり、その怨霊を鎮めるための御霊会が行われました。
さて、行列の最初は太鼓。続いて旗指物や榊を持った一行。その後、4基の剣鉾(けんぼこ)が厄払いのために通っていきます。続いて、御剣を持った一行とお稚児さん。馬に乗った神職の方もいます。祭りは整然と言うよりも順次進んでいる感じで、間が開いたりペースもまちまちです。私が見た時には、お稚児さんから牛車まではかなり間が開きました。牛車は、葵祭の御所車をほうふつとさせる立派なものです。後ろには交代要員の牛もいました。牛車の後ろには若武者行列。その後しばらく開いて、熱気のあるお神輿が3基通過していきます。道中の何カ所かでは神輿が高く差し上げられます。江戸時代には御苑内にも神輿が巡行していましたが明治になって途絶え、2009年になって京都御苑内での巡行と差し上げが再開されました(なお、巡行コースは年によって異なるそうです)。
それにしても平日にも関わらず、多くの大人たちや子どもさんが参列しています。毎年5月18日というお祭りの日は変わらないため、平日の場合は、氏子の方は仕事を休み、お稚児さんは学校が公休になるそうです。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として9年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから

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