熱帯低気圧(台風6号)の動向に注意


数日前から示唆されていましたが、昨晩、日本の南に熱帯低気圧が発生しました。今後台風に発達する予定で、動向に注意が必要です。と言うのも、17日の山鉾巡行に影響を及ぼす可能性があるためです。※追記:12日15時に台風6号になりました。
台風の動向次第で、週の後半の予報が大きく変わる可能性があるという前提で解説します。週間予報は毎日11時に発表されますので、常に最新の予報をご参照ください。台風情報はこちらです。
12日11時発表の最新の週間予報によると、17日まではこのまま「晴れ(猛暑)」の天気が続き、祇園祭の山鉾巡行日までは35℃を超える大変に暑い日ばかりとなる予報です。予報の信頼度も「高い」となっています。また、週間予報の後半で36℃(16日・17日)というのは比較的珍しく、早くから注意を呼び掛けていると同時に、実際にはさらに上がる可能性も示唆しています。つまり、37℃を超える体温に近い気温まで上がる可能性もあります。
この猛暑の強化も台風が影響しています。台風が吸い上げた空気が地上に降りてくる時に太平洋高気圧を強めるためです。少なくとも16日の宵山までは熱中症に対する厳重な警戒と対策が必要です。
さて、山鉾巡行の17日は先述のとおり猛暑が予想されていますが、天気予報は「曇り時々晴れ 降水確率も30%」と、16日までよりはやや天気が崩れる可能性を示唆しています。その先の18日・19日は様子見の「曇り 40%」の予報で、この辺りで台風の直接・間接の影響で天気が崩れそうなことが分かります。
まだ熱帯低気圧は日本のはるか南で、ここから日本付近への台風の進路を正確に予想するのは、ゴルフの長いパットを入れるのと同様に大変難しいことです。つまり、今日のところは台風の影響は「18日以降」と見られていますが、今後の進路次第で少し早まると、17日に台風によって雨が降る、最悪風が吹くという可能性もまだあるでしょう(これは予想ではなく一般論)。太平洋高気圧は週の後半に東へ後退する予想にもなってきています。もちろん、このままの予想で「晴れて猛暑」で落ち着くかもしれませんが、最新の予報には十分注意して下さい。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として9年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから

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