寺町通の碁盤


京都市役所前から四条通にかけての寺町通は観光客でもにぎわいますが、御池通から北へ上がって御所に向かうとまた違った京都を発見できます。
この碁盤もその一つ。2009年に設置され、碁石を持ち込めば街中で碁を打つことができます。
この地には寂光寺というお寺があり、その塔頭が「本因坊」。本因坊にいた僧・日海は、信長や秀吉の時代から囲碁の名手として知られ、信長が本能寺で打たれる前日に信長の御前で碁を打ったとも伝わります。江戸時代になると家康の命で幕府の碁所(ごどころ)を任され、名前を本因坊算砂と改めます。そして江戸に屋敷を与えられますが、本拠地は京都のまま春は江戸へ行き年末に京都に戻る生活をしていました。
やがて本因坊の名は代々受け継がれていくものとなりますが、昭和の初めに二十一世の秀哉(しゅうさい)が、真に実力のあるものが本因坊を名乗るべきだとして、今も続く本因坊戦が始まりました。
それにしても街中に碁盤を置いたのは大変にユニークだと思います。碁を打っている方をまだ見たことはありませんが、私も碁が打てれば一度使ってみたいですね。

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