京都のお月見 その二 中秋の名月


12日は中秋の名月。各地でお月見のイベントが行われました。

12日は11日よりも雲が多く、月が隠れてしまう時間帯もありました。お昼の天気予報で、ある予報士が「今夜はお月見日和」といった趣旨の発言していましたが、夜には中下層の雲が多い計算結果が出ていたので、その根拠は気になるところ。結果的には、夜は雲が多く、遅くなれば晴れるという計算通りとなっていました。天気予報の当たり外れは受け手の「印象」によるところが大きく、日ごろどんなに当てていても「お月見」などの重要なイベントに外してしまうと、あっけなく信頼が崩れてしまいます。もちろんその逆もあるわけで、天気予報とは科学的なようで非科学的な、人間臭いものだとつくづく感じます。

さて、この日は平野神社、上賀茂神社、下鴨神社、八坂神社、東山界隈の月を眺めてきました。平野神社ではお箏と尺八の音色が響き、京都のお月見らしい雰囲気がありました。月はあいにく雲が多く隠れていましたが、演奏の間に雲間から顔を出していました。こちらは恐らく地元の方が多く境内に訪れているようです。演奏も観客ではなく社殿に向かって行われているのが印象的でした。演奏の動画を最後に載せておきますのでご覧ください。

上賀茂神社ではフォークソング(?)のコンサートが行われており、月が後ろで非常に美しく、また音楽も素晴らしく聞き惚れるような雰囲気でした。事前に整理券が配られ、お月見団子やお酒もふるまわれました。

下鴨神社が最も混雑していて、お箏や舞楽・雅楽などが奉納されました。お茶会も行われており、月を眺めながらお茶を楽しむこともできるようです。こちらも上賀茂神社の雰囲気と併せて動画がありますので、最後にご覧ください。

八坂神社に到着した時にはすでに片付けの最中でした。飾られていた薄が参拝者に配られており、多くの方が持ち帰っていました。月が境内に輝く様子はやはりよいものです。その後、楼門と月の写真を撮り、円山公園を経て八坂の塔へと向かいます。

八坂の塔でも月が輝いていまいた。しばらく待っていると空が晴れて来て、雲のない月の輝きを楽しむことができました。写真を撮りに来られている方も数名いましたが、既に22時近い時間帯だからかほとんど誰もいませんでした。

今年は各地のお月見を眺めることができました。ただ、やはりどこかに絞ってじっくりと眺めるのがお勧めだと感じます。来年はゆっくりと眺めたいものですね。そして来年も晴れますように。その他の写真はFacebookにて公開しています。どうぞご覧ください


ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として9年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから

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