春日祭の剣鉾差し


9日は西院春日神社の春日祭で、見事な剣鉾差しが披露されました。

剣鉾は京都の祭りではよく見られます。祇園祭の長刀鉾も剣鉾が変形していったもので、神様は尖ったものや光るものを好んで降り立つという信仰から、金属製の剣鉾に疫神などを集めて神輿が通過する前に街を清める役割があります。音やお囃子も賑やかを好む神のため。京都の剣鉾でよく知られているのは粟田神社。本日10日に剣鉾差しが披露され、氏子町内にも飾られています。祇園祭の山鉾巡行にあたるのが剣鉾差し、昨晩「ねぶた」の巡行が行われた世渡り神事はさながら宵山といったところでしょう。

市内では剣鉾のお祭りが多く、春日祭も粟田神社と全く同じ剣鉾差しが行われます。早速ですが、動画を撮りましたのでご覧ください。粟田神社と同じ大きさだとすると、重さは約60kgもあり、しかも先端が重いためバランスをとるのは傍から見ているよりはるかに難しい芸当だと思います。

粟田祭でもそうですが、鉾差しでカンカン・キンキンと響く高い音は、勇壮な掛け声のお神輿とはまた違った不思議な空気感があります。こうして神輿の先導を務め、街を清めて行きます。各鉾は数人で交代しながら鉾差しを行って行きます。剣鉾にはコアなファンもおり、ブログなどでも大変充実した「研究」をされている方もお見受けしますので、興味のある方は調べてみてもよいでしょう。今年の春日祭と今日の粟田祭には、京都の剣鉾を記録する会(?)の方々が来られて熱心に取材をされていました。どこかの教授の肝入りの研究のようです。

さて、剣鉾の後には神輿が二基練り歩き、春日神社へと戻っていきます。神社に戻ると、夕暮れの中で拝殿を三周します。「西院の拝殿回り」とも呼ばれ、地元の方が大勢で見物する勇壮な行事です。氏子町内を巡行して皆さん疲れておられると思いますが、最後の力を振り絞って祭りを盛り上げているようでした。

周辺の道路には夜店も出て、家族連れなどで大変賑わっています。西院の付近は有名観光地とはやや離れていますが、お祭りの時期の賑わいはひけを取りませんので、機会がありましたらご覧になってみて下さい。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として9年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから

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