嵐山花灯路 2011年


9日から始まった嵐山花灯路。今夜早速行ってきました。

嵐山花灯路は、紅葉シーズンが過ぎて観光客が少なくなる12月に合わせて行われるライトアップです。渡月橋や嵐山が美しく照らされる光景は冬の冷たい空気にぴったりです。今日は本当に寒い一日で、私も撮影をしながら手がずいぶんと冷たくなってしまいました。

さて、道々には灯篭が置かれ、夜間ライトアップが行われる範囲も結構広く、最も遠い場所は二尊院です。ライトアップは17時から20時半まで。夜間拝観も行われていますが、受付が20時で終了してしまうことが注意点です。つまり実質2時間で全ての個所を見て回るのは、よほどの土地感と段取りが無いと難しいでしょう。私も二尊院へは自分の時計で19時58分に着きましたが、門が閉まっていてがっかりでした(笑)

二尊院からはJR嵯峨嵐山駅まで無料のジャンボタクシーも出ています。3台で運行しているそうですので、それほど待たずとも乗れるのではないでしょうか。JRでしたら嵯峨嵐山駅から先にジャンボタクシーで二尊院へ行って、渡月橋方面まで戻ってくる道順もよいでしょう。また、やはり長い時間を歩くのも冷えますので最大級の防寒着でお出かけ下さい。

今年は紅葉が遅いため、まだ一部残っていて、今週末くらいまでは見られるところがありそうです。拝観できる場所では法厳院や常寂光寺・二尊院が紅葉の名所。大河内山荘は既に散っていましたが、月下亭から京都の街が一望でき、明日や明後日でしたら昇り行く月が大変美しく眺められるかもしれません。渡月橋を渡った法輪寺では恒例のデジタル掛け軸(D-K)で本堂が芸術的に彩られています。本堂向って右手からは景色も抜群ですので、忘れずにご覧になって下さい。

また、10日の夜遅くには皆既月食があります。天気が気になるところですが、最新の予報では京都周辺では晴れて見られる見込みです。塵が少なく空気が澄んでいますので、月はオレンジ色に近くなるのではないでしょうか。月食の開始は嵐山花灯路の時間帯よりは遅いため、輝く渡月橋と月食という光景は見られないのが残念ですね。また、空の高いところを月が昇るため、長く見ていると首が痛くなるかもしれません。無理をなさらないようにご注意ください。

なお、その他の写真はFacebookにて公開しています。どうぞご覧ください。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

「嵐山花灯路 2011年」への2件のフィードバック

  1. 嵐山花灯路とても綺麗です。冬の冷たい空気まで景色のひとつとなって輝きの美しさを演出しているかのようです。皆既月食にみられるオレンジ色の、ほのかな光も天体のライトアップのように感じます。

    1. 抹茶さん
      コメントありがとうございます。
      寒い時期のライトアップも、輝きが一層引き立ってよいものだなと思います。皆既月食も綺麗でとても感動的でした。本日のブログも是非ご覧ください。

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