池坊の「初生け式」と北野天満宮の「そろばん はじき初め」


5日の京都は、市街地では朝方にうっすらと雪が積もりました。そのような冬らしい雰囲気の中、華道の家元・池坊では「初生け式」が、北野天満宮では「そろばん はじき初め」が行われました。

今日(5日)の雪は、山間部が中心で、市街地は洛北を中心に少し積もった程度。北野天満宮では、影向松(ようごうのまつ)への積雪は無く、今日も初雪祭は行われませんでした。午後に様子を見に岩倉まで行ってみましたが、既に雪は消えていました。現代の京都市街地の雪は儚いものです。しかし、それでも朝方は大文字山など京都の山々や寺社の屋根を一時的に白く染め、美しい光景に出逢えた方もいたことでしょう。

華道の家元・池坊では「初生け式」が行われました。早朝から大勢の着物姿の方々が、手に生ける花木を持って集まってきます。皆さんまず最初に六角堂に参拝をしてから道場へと入っていかれました。六角堂は平安遷都よりも200年以上も前、飛鳥時代の587年に聖徳太子が四天王寺の用材を求めてこの地に入った際に、霊夢を受けて池のほとりに六角のお堂を建て、持仏を安置したのが始まりとされています。その池のほとりには僧侶の住坊もあったため、「池坊」の名で呼ばれるようになりました。やがてその住持は仏前に花を供える名手とされ、華道へと発展をしていきます。

さて、この日は8時頃に雪の舞う中、艶やかな着物姿の女性を中心に六角堂への参拝が行われました。報道の方も大勢取材に来ており、各方面で今日のニュースになっているのでしょう。初生けの様子は一般の方は見ることができませんが、それでも大勢の方が花木を手に集まってくる雰囲気からは、中の華やかな様子が想像できました。参拝の様子は動画がありますので、ご覧ください。

一方、北野天満宮では「そろばん はじき初め」が行われました。こちらでは大勢の小学生が集まって、長さが5m余りという非常に長いそろばんなどをみんなで弾いて行きます。そろばんと言えば、驚異的な暗算術として現代の世でも注目を浴びることがあります。この日も始まる前にフラッシュ暗算が披露されました。その恐るべき技には、子どもたちからも歓声が上がっていました。こちらも動画がありますのでご覧ください(手振れがある点、ご容赦ください)。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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