京都市・消防出初式


8日に、岡崎の平安会館前で京都市・消防出初式(でぞめしき)が行われました。

出初式では、各消防分団のパレードのほか、消防車などの特殊車両のパレードも行われました。普段一斉に見ることの少ない車たちばかりで、子どもたちが大喜びでした。消火訓練も行われ、最後は梯子車による放水です!中には見上げるほど高いところまで梯子が伸びる車もあり、放水の様子は圧巻でした。車両のパレードの様子や、消防士による放水の様子も動画がありますのでご覧ください。

冬場の太平洋側は空気が乾燥して風も強くなりやすく、火災には注意が必要です。京都では赤い色の防火バケツをよく見かけますが、これは公費での支給ではなく、市民が自前で用意をしているものだそうです。実は京都市は、2008年の人口1万人当たりの出火件数が1.3件と全国トップの少なさ(全国平均4.1件)。防火意識の高い街なのです。

ただ、昔から火災が少なかったわけではありません。1950年代には、金閣寺や京都駅が燃えるなどの火事が相次ぎ、1955年には年間火災数が756件にも上ったそうです。そんな状況を打開すべく、防火啓発や消防訓練を町内会レベルでも進めた結果、件数は次第に減っていきました。2008年には198件まで減少して、過去最少を記録。そこから3年連続で記録を更新し、2010年には170件まで減りました。

しかし、残念ながら2011年は215件と増加してしまいました。すでに今年も金閣寺のそばで火災が発生してニュースにもなっています。古い木造住宅も多い街、京都。日本の宝というべき文化財もたくさんあります。不幸な火災が起きないよう、この時期の火や暖房器具の扱いには十分にご注意頂ければと思います。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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