雨水の京都 解けゆく雪


19日は二十四節気の一つ雨水(うすい)でした。雪が雨に変わり始める頃です。

連日書いてきました京都の雪景色のレポートは小休止。次回以降にご期待下さい。2月の雪は思っているよりも儚く、日差しは夜が明けるたびに強まって、大地を温め春を呼びます。18日朝に、場所によっては10cmもあった雪が、夕方には跡かたもなくなっていたのは、春が近い証拠。日差しには力強さも感じるようになりました。

雨水(うすい)の頃の京都は、最高気温の平年値が10℃を越えてきます。この心理的なインパクトは天気予報でも大きく、週間予報で、気温が一ケタの日が続けば寒く感じ、二ケタの日が続けば暖かくなった印象が強くなります。

平年値では右肩上がりに気温は上昇していきますが、実際には「三寒四温」で、寒暖を繰り返して暖かくなっていきます。春が勝つシナリオは決まっているので、季節の変化はさながら大筋の読める「大河ドラマ」を見ているに等しい。はたして今年の筋書きはいかようか。目先は、春も冬も戦力が充実していて、覇権を巡る「戦(いくさ)」は、ダイナミックです。22日発表の京都の週間予報では、最高気温は14℃(23日)から6℃(26日)までの予想が並んでいます。10℃以上を「温」と見れば4日間あり、まさに「三寒四温」の拮抗した激しい戦い。予想最低気温も23日の9℃から28日の-1℃まで10℃も差があります。「流れ矢」に当たって体調を崩されぬよう、ご注意ください。

さて、今回も嵐電の動画をご覧ください。雨水は暦便覧によると「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」と表現されています。19日の朝は、気温が-3.3℃まで下がって、今シーズン2番目の強い冷え込みとなりました。午前中は下鴨神社の糺の森へと行っていましたが、厳しい冷え込みで樹上で凍っていた雪たちは、日中の日差しを浴びて解け始め、森は心地よい雨音を奏でていました。雪が雨に変わるのとは少し違いますが、「雨水」を感じられた一日です。

今シーズンは冬が寒く、梅の開花も遅れています。先日、京都御苑で早咲きの梅を見つけました。定番の梅の名所以外でも、智積院や安養寺前などでも、ひっそりと、しかし香り高く既に花を咲かせているものがあります。以前書きましたが、寒い地方ほど、春はまとめてやってきます。遅れている分、今年の春はこの後、ドカンとやってくると思っておきましょう。なお、民間気象会社による桜の開花予想はかなり遅めで、京都のソメイヨシノは4月の2週目以降に満開となる予想が出ています。明日23日には3か月予報が、明後日には1か月予報が発表されますので、春の傾向を占うには要注目です。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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