葵祭 2012年 御所からの出発


少し前になってしまいましたが、5月16日に葵祭が行われました。今回は御所の建礼門前から出発する場面をご紹介します。

葵祭には様々な祭事がありますが、雅な行列が下鴨神社・上賀茂神社へと巡行する路頭の儀のことを差すのが一般的です。15日は雨により16日に順延となりました。15日しか予定が取れなかった方は大変残念ですが、最後に動画もありますので、雰囲気だけでもお伝えできれば幸いです。

葵祭の行列はどこで見るかによっても印象が大きく異なります。私のお勧めは御所・糺の森(下鴨神社)・加茂街道です。御所や糺の森には有料席もあってじっくりと見ることができ、加茂街道は美しいにもかかわらず人が少なめです。御所では雅な建物や広い場所で解説付きで見られますし、糺の森や加茂街道では新緑の緑の中を通る行列が大変に綺麗。河原町通も空いている穴場としてはお勧めですが、街中であるため近代的な建物が視界に入ってきます。

さて、葵祭の行列・路頭の儀は、新しく神を迎えた賀茂社に天皇の言葉を伝える勅使が向う儀式。一般的には華やかな斎王代が葵祭の主役とされますが、本当の主役は勅使になります。黒い着物を着て、立派な装束に飾られた馬に乗っている人物が勅使です。他にも列には、都を警護した検非違使(けびいし)、内蔵使、山城使(やましろつかい)、牛車(ぎっしゃ)、風流傘、斎王代などがいて、平安貴族を彷彿とさせる装束で列をつくり、京都御所を出発します。総勢500名以上、馬36頭、牛4頭、牛車2台、輿1台、建礼門前を通過するのにおよそ40分もかかる壮大な行列です。

個人的に好きなのは、牛車がギシギシと音を立てて進む様子。これは写真やニュースの映像では伝わらないものですので、是非実際に現地で行列を目にしながら感じて頂ければと思います。きっと平安の昔もこうした音を響かせながら進んでいったのでしょう。さて、今回は御所の建物によく調和する行列の動画をご覧下さい。次回以降で加茂街道での様子も公開したいと思います。ちなみに、動画には子どもたちの声が入っています。これは京都市立の幼稚園児の招待席が建礼門前にあるためです。子どもたちは勅使の馬を見て「お馬さんがオシャレしてる~!」と無邪気な反応を見せてくれました。斎王代はやっぱり「お姫様」ですね。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です