二条城の赤い楓と睡蓮 2012年梅雨入りの予想


先日、お客様のご案内で二条城へと行ってきました。事前に城内を散策していると、真っ赤な楓を見つけました。今年の梅雨入り予想についても解説します。

この木は、昨年もブログでご紹介したノムラカエデでしょう。見事なまでの赤色で、晩秋の紅葉に全く引けを取りません。ちょうど正反対の季節に当たる時期にこうして紅葉を楽しめるのもまたよいものですね。緑に囲まれた苑内でまさに紅一点!二条城の赤い楓は清流園から休憩所方面へと向かう道の途中にあります。

二条城の二の丸庭園には睡蓮(スイレン)の花も咲いています。睡蓮は時間帯によって花を閉じ「睡眠」をとることから、睡蓮と名付けられました。できるだけ午前中からお昼頃に行かれるとよいでしょう。花の期間も初夏から8月頃にかけて長く楽しめる花です。池泉庭園の多い京都では、これからの時期各地で目を楽しませてくれます。

さて、そろそろ梅雨入りが気になりますが、早ければ6月2日あたりで梅雨入りさせるかもしれません。梅雨入りはあくまで人間が行う判断ですので、私は「梅雨入りする」ではなく「梅雨入りさせる」という言葉を使いたいと思います。天気予報はコンピューターによる純粋に科学的なものだと思われがちですが、実は非常に人間くさいものです。なぜならコンピューターの計算は、まだまだそのまま世に出せるほどの精度がなかったり、計算の度に劇的に変化する場面も多いためです。例えば週間予報の後半で同じ日の予報が、一昨日は晴れ、昨日は雨、今日はまた晴れに戻る、という計算をコンピュータがし、そのまま発表したとすると日ごとに予報がコロコロと変わってしまします。これを避けるために、人間の判断で、例えば雨にも晴れにも変更できるように「曇り」で発表をするのです。

梅雨入り・梅雨明けもこうした人間臭い判断の下で行われているため、平年日より近いか遠いか、発表地域(近畿など)の広範囲で納得感のある空模様か(中部・南部は雨曇りでも北部で晴れていれば見送る)などが重要となります。つまり、全く同じ気圧配置が現れたとしても、ある時は梅雨入りさせ、ある時は梅雨入りさせないということが起こりうるのです。近畿の梅雨入りの平年日は6月7日。過去の統計から見ても、6月2日頃の梅雨入りは早い方には入りますが、問題ない範囲でしょう。日ごとの天気をある程度予想できるのは10日程度で、6月2日の時点では6月13日頃までの天気の流れがおおよそ分かります。過去には6月中旬以降の梅雨入りもありますが、先延ばしにするよりもさっさと入れてしまう方が楽になる・・・という心理はあるでしょうか?

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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