紫陽花の咲く祇園白川


祇園白川で紫陽花が美しい姿を見せています。祇園の街並みにも紫陽花がよく似合います。

雨の季節も本格化。台風が相当量の雨を降らせていきましたが、本当に恐ろしいのはこれからかもしれません。災害には今回の台風のように比較的短時間で終息するものもあれば、大雪のようにじわじわと長く続くものがあります。一般的には急激な現象は回復も早く、長く続いた結果もたらされる現象は影響も長引きます。今回でいえば、台風の雨は数時間で峠を越えて河川水位も下がり始めました。一方で地面はまだたっぷりと水分を含んでおり、今後さらに雨量が加わることで土砂災害が起こりやすいという状況が続きます。

梅雨の時期の死者の多くは、土砂災害によって発生します。重い土砂や岩石に巻き込まれてしまうと、人も家もひとたまりもありません。梅雨の雨の本当の恐ろしさはむしろこれから。台風5号は風が弱まり台風ではなくなりましたが、熱帯生まれの湿った空気は、消滅することなく近づいて雨を降らせていきます。近年増えているといわれるゲリラ豪雨の予測は具体的にどこで発生するかの見極めが難しく、ほぼ直前にしかわかりません。異常な雨の降り方を感じたら、まず自分自身で身を守ることを心がけて下さい。頑丈な建物への避難や、広範囲で雨が降り続く場合は、いっそその地域からの脱出してしまうことも安全策の一つです。実際に、とある市内全域に避難勧告ということも過去にはありましたが、気象予報士の目から見ても本当にそうして頂きたい時があります。今後の雨の降り方にはより一層ご注意ください。

さて、祇園白川は京都を代表する風光明美な場所の一つ。石畳と白川、町屋の風景は非日常の世界観を作り出しています。春には桜、初夏にはツツジなどが美しく、今は紫陽花が川沿いに咲いて風情を感じさせてくれます。紫陽花の美しさは、やはり雨の日が最も引き立つように思います。雨の日はお出かけもおっくうになりがちですが、雨の日の美しさに気がつくと、かえって病みつきになるかもしれません(笑)人も少なく雨の音が響いて非日常の感覚も増し、のんびりと散策するのによいでしょう。四季折々、春夏秋冬、雨の日も晴れの日も、やっぱり京都は美しい。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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