祇園祭の宵山 石見神楽と日和神楽 2012年


祇園祭、明日24日は花笠巡行と還幸祭ですが、今回は先日の宵山で見てきた石見神楽のご紹介。北観音山の日和神楽も動画でお伝えします。

週間天気予報に晴れマークが連なりだしました。7月8日に書いたブログでは、「15日頃から太平洋高気圧が強まってくる予想で、ここが一つの梅雨明けポイント。ここで明けさせなければ、一般論的な高気圧の盛衰の周期から行くと25日前後になるでしょう。」と記載しました。今年はこの「15日からの高気圧の強まり」で梅雨明けとなりましたが、やはり盤石とは言えず、その後は雨の日も続きました。とはいえ、梅雨前線は消えてはいるため「梅雨明け」としては正しい判断だと思います。一方で、「25日前後」の第2の梅雨明けポイントを迎えつつあり、それが週間予報に現れている安定した晴れマーク。まさに今回こそ「真の梅雨明け」と言っても過言ではない夏空がやってくる見込みです。熱中症や夏バテには十分ご注意ください。

さて、今回は宵山での石見神楽の御紹介。宵山といえば一般的には四条烏丸界隈の山鉾町に繰り出すイメージですが、八坂神社やその門前の四条通でも歩行者天国となり、伝統芸能の奉納が行われています。こちらも宵山の楽しみ方のひとつですね。中でも人気を集めるのが、石見神楽。「石見」とは、京都でいえば「山城」や「丹波」といった島根県西部の古い国名で、「出雲」の西にある国です。気象的にいえば、出雲と石見はこの時期明確に差が出ます。出雲国はその名の通り雲が湧いて雪をドンドン降らせますが、すぐ隣の石見国では雪や雲が劇的に少なくなって、石(岩)が見える国なのです。その驚きのメカニズムは!と書き出せば止まらなくなりますので、またどこかでご紹介しましょう。

石見神楽はその島根県西部に伝わるお神楽で、曲は非常にテンポがよく、そしてエンターテイメント性の高い「劇」ともいえるものです。動きの機敏さと踊りの軽快さ、そして所作の美しさに、虜となる方もいることでしょう。ストーリーは基本的に「戦いで正義が悪を倒す」という明快なもので、そこに至るまでの仮定に煙幕が出たり、蜘蛛の糸が出たり、大蛇のようにリアルさを追究したりと、意外性が盛り込まれるところも魅力の一つ。この日も暑い中、ずいぶん前から待っておられる方々がいました。八坂神社の石見神楽は、浜田市金城町の久佐西組神楽社中による奉納で、今年で40年目だとのこと。この日は朝5時に出発してきたそうで、毎年遠路はるばるお越しいただけることに感謝です。百聞は一見に如かず。石見神楽の様子は動画でご覧下さい。

石見神楽が始まる前に、八坂神社の境内で「さぎ踊」も奉納されました。お迎え提灯のブログでもご紹介したものですが、西日に照らされる様子は非常にカッコよく、こちらも動画がありますので、改めてご覧になってみて下さい。

さて、宵山の深夜、山鉾町から出発するのが日和神楽。こちらは「移動式の祇園囃子」で、翌日の山鉾巡行の晴天を願って四条寺町の御旅所までお囃子を奏でながら巡行するものです。このお囃子のリズムが軽快で、さらには盛大な前夜祭(宵山)のクライマックスということもあって、日和神楽が大好きだという方も多いようです。長刀鉾だけは、御旅所を過ぎて八坂神社まで行き、その帰りの道中では祇園にも立ち寄ります。深夜にもかかわらず芸舞妓さんがお迎えする場面を見ることもできますよ。私の町内は八幡山でお囃子はありませんが、お隣は北観音山で、日和神楽も行われます。その北観音山の日和神楽は帰りに、八幡山の町内を通過して行きますが、八幡山の提灯の明かりは日和神楽が通って行くのを待って消すのが習わしです。私も時間のある年は日和神楽の音が聞こえると外に出て、お隣にお邪魔して締めに加わっています。数日続いた宵山の締めは、やはりこれという感じがしますね。雰囲気は動画もありますので、ご覧ください。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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