京都駅ビル「大階段駆け上がり大会」 2013年


16日に、京都駅ビル大階段駆け上がり大会が行われました。

今年で16回目を数える京都駅ビル「大階段駆け上がり大会」。毎年2月の第3日曜日に行われ、その名の通り、京都駅ビルの171段ある大階段を駆け上る速さを競う大会です。参加エントリーは4名一組で、45歳以上と女性(18歳以上)を必ず1名づつ含む必要があります。エントリー費は3000円。4名の合計タイムを競うチーム戦と、総合・45歳以上・女性の個人タイムでも表彰が行われます。階段を上がるのは、1段づつでも2段3段づつでもよく、頂上には体の一部が入ればゴールと認定されるそうです。今年は72チーム・288人が参加して、雪の舞う中寒さの中、元気よく階段を駆け上っていきました。

昨年は過去最高の20秒03というタイムが記録され、今年は「夢の19秒台」なるか!?というところでした。結果は、実は最後まで見ていなかったので分かりませんが、前半を見た限りでは最高タイムは20秒70だったようです。まさにコンマ何秒を争う競技ですね。この日は、雪が舞って風が強く非常に寒い一日で、階段を駆け上がる方もスタート前は震えている方も多くいました。体も冷えて、条件的には厳しかったでしょう。大会の主催はKBS京都テレビで、3月2日の18時から詳しい様子が放送されるそう。結果が気になるところです。

171段という段数は、ビルでいうと7階分!それを一気に駆け上がりますので、スタート直後は元気でもほとんどの方は中盤から失速し、後半はフラフラで、倒れこむようにゴールをしていきます。タイムも男性で20秒台が出れば十分に速い方で、35秒くらいかかっても普通ではないでしょうか。我こそは!と思う方は、是非仲間を集めてエントリーしてみて下さい。成績優秀チームには豪華賞品もあり、総合一位・チーム1位になれば、階段の最上部に名前が刻まれ、半永久的にたたえられます。私もいつか参加してみたいと思っている大会です。

大階段駆け上がり大会は、競技の合間にチアリーダーの演技があるのも恒例となっています。京都の学生が披露をされていますが、そのキレが見事。普段あまり見ることがありませんので、競技の普及にもよい機会です。また、各地の特産品をPRする機会ともなっていて、京都に限らず和歌山など各地の「のぼり」も上がっています。正規レースに参加している組や、合間の特別レースで仮装をして駆け上がっていくチームもあって、盛り上げてくれました。特にこの日は、向日市の激辛商店街をPRするキャラクター「からっキー」が目立っていました。

参加者たちは個性いっぱいで、楽しく気楽に見ることができる大会。2月という寒い時期ではあるものの、会場の熱気は熱いものがありました。もちろん参加する方も走っている最中はしんどいですが、基本的には楽しく参加できると思います。大会の様子は動画にもまとめましたので、ご覧ください。

余談ですが、京都駅ビルの大階段は昨年11月からLEDイルミネーションが導入され、夜に訪れてみると、その季節にあった大変美しい明かりを見ることができるようになりました。まだまだ知名度が高いとは言えませんが、数年先には京都では指折りのイルミネーションスポットとして認知されているに違いありません。今の時期は階段を雛段に見立てたひな祭りの灯りとなっているそうです。機会があったら、是非夜の京都駅ビル大階段を覗いてみて下さい。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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