貴船神社の貴船祭 神輿の巡行

貴船祭 神輿の差し上げ
6月1日に貴船神社の貴船祭が行われました。

貴船まず台風情報です。昨日からにわかに台風が接近する予想が出て、天気の流れが変わってきました。現在の進路予想では12日の夜から13日に西日本に上陸する可能性が出ています。普通この時期はまだまだ南の太平洋高気圧が日本付近を覆う前で、台風は日本のはるか南を西へ進むか、北上しつつも東へと流されることが多いのですが、来週前半は太平洋高気圧が勢力を強めて東から日本付近を覆う予想。

貴船神社そのため台風は高気圧のへりを回って真北からやや西へと流され、現時点の予想では九州に接近上陸の線が最も濃厚です。ただし、高気圧の盛衰予想のわずかなずれで四国や近畿、あるいは九州よりさらに西へと進路が変わる可能性もありますので、今後の最新情報に十分にご注意ください。また、明日(10日)以降、空気はさらに蒸し暑くなります。体調管理にも十分ご注意ください。

貴船祭 神輿さて、京都では桜シーズンの終わりころから毎週のように大きな神社の祭りが続いてきました。その最後ともいえるのが、貴船神社の貴船祭です。かつては旧暦の4月1日と11月1日に行われ、特に4月の祭りでは神職や参詣者がいたどり(虎杖)摘んでその優劣を競う競争を行っていたため、別名「いたどり(虎杖)祭」と呼ばれていました。また、貴船神社はかつては上賀茂神社の摂社であったため、神事も上賀茂神社の神職によって行われていました。明治時代になって、2回の祭りを合わせて6月1日に行うことが定められ、現在に至っています。

貴船神社 参道貴船祭では、午前中の11時から招待者を対象に本殿前での神事が行われ、午後から神輿が貴船界隈を練り歩きます。貴船神社の近くには氏子が20軒ほどしかないため、その神輿も小ぶりなのが特徴。貴船神社の赤い灯篭が並ぶ参道を神輿が下りてくる場面は祭りのハイライトともなっています。ちなみに祭りの前後だけ、参道の真ん中にある手すりが外され、すっきりとした参道の写真を撮ることもできます。

貴船祭 神輿の巡行私が貴船に訪れた時にはすでに神輿は参道を下りて、まずは南の氏子地域へと巡行している最中でした。先述のとおり、氏子の数が少ないため神輿を担ぐ人たちは各所からの応援も入っているそう(これはどこのお祭りでもそうですが)。緑の美しい貴船の山あいで、金色の神輿が担がれる様子はやはり絵になります。神輿は貴船を南へと進み、その後再び戻ってきて、奥宮へと向かって神事を行います。奥宮での様子は次回ご紹介します。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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