神光院の花菖蒲

神光院の花菖蒲
洛北の神光院花菖蒲の隠れ名所です。

神光院の花菖蒲神光院は、上賀茂神社の神主・松下能久が「霊光の照らした地に一宇を建立せよ」との神託を受けて創建したとされ、お寺であるのに「神光」という名がつくのもこの伝説によります。ご本尊の弘法大師像は、大師の自作と伝えられ、厄除大師として信仰を集めています。かつては、東寺・仁和寺とならぶ京都三弘法の一つとして縁日の21日に参拝をしたり、四国八十八カ所巡りに出る前に立ち寄って、道中の支度品を用意するという慣わしもありましたが、近年は認知度が低下。昨年になって菅笠などをあしらったストラップ型のお守り(各500円)や、京都三弘法まいり専用の朱印帳(700円)を作製し、認知度の再向上を試みています。

神光院 蓮月庵行事としては7月のきゅうり封じが知られ、幕末の歌人・太田垣蓮月が晩年を過ごした寺としても有名です。その境内は普段は静かですが、春の桜、秋の紅葉がいずれもたいへん美しい隠れスポットでもあります。加えて花菖蒲も小規模ながらも密度が高く、この時期は見事な光景を見せてくれます。

神光院の花菖蒲花が咲いているのは山門を入ってすぐ右手側の弁天堂の回りです。本来は深い池がある場所かもしれませんが、現在は浅く、そこに花菖蒲がびっしりと咲き誇り、とても綺麗。緑の多い境内にも癒されますが、その中で咲く色彩豊かな花菖蒲もよいものですね。

神光院の青もみじこの時期の神光院は奥に行くと青もみじが見事で、年季の入ったお堂ともよく似合っています。秋はこの光景で赤く色づくのですから、その美しさは想像しやすいことでしょう。機会があれば足を延ばしてみて下さい。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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