祇園祭 12日・13日の宵山

長刀鉾 宵山
祇園祭では14日から”公式に”宵山が始まりましたが、実は12日・13日も一部の山鉾で宵山が行われています。

菊水鉾 宵山12日夜から「宵山」が始まりました。宵山は16日で、15日が宵々山、14日が宵々々山といった言い方もありますが、○日の宵山というのが伝統的であるようです(12日だと宵々々々々山になり、分かりにくいです)。さて「12日の宵山」は知る人ぞ知る宵山でしょう。函谷鉾や菊水鉾を中心に行われ、訪れる人は少なく、以降の日と比べて圧倒的に空いているのが特徴。

函谷鉾今年も鉾の上での祇園囃子の生演奏を見させて頂きました。13日もまだ空いてはいますが、確実に人は増えてくるためゆっくりと鉾の上で見られない可能性があります。また、14日以降は大賑わいとなりますので、演奏中の山鉾に上げてもらえないところもあります。その意味では「12日の宵山」は、祇園祭をより身近に感じることができる大切な機会。私は毎年とても楽しみにしています。

山伏山 東日本大震災復興支援13日になると、宵山を行っている山鉾も増えてきます。今年は3連休の初日にもあたるため、例年よりかなり人出が多い印象でした。この日は、全ての山鉾の授与品をフルで並べているところはまだ少ないという特徴があり、粽のみ授与しているというところも散見されました。山伏山では東日本大震災の復興支援で、宮城県岩沼市の特産品が販売されています。例年のように茅の輪くぐりも行われていますので、是非覗いてみて下さい。

岩戸山 屋根飾りそれにしても鉾の上でお囃子が奏でられる中、ゆっくりと祭りの風情を楽しむのもよいものです。今年は12日に函谷鉾に上り、13日には岩戸山に上がってきました。函谷鉾では、ちょうど鉾の上でお囃子が演奏されていて、その音の大きさは何度感じても驚きます。囃子方は鉾の端に座っていて、バランスを崩せば下へとまっさかさまにもなりかねない場所。実際に岩戸山の子どもたちは「めっちゃ怖い」と話してくれました。こうして、運が良ければ町内の方とじっくり会話ができるのも、12日・13日くらいではないでしょうか。

函谷鉾 鉾上でのお囃子14日~16日の宵山では夜店も出て、12日・13日とはまた違った賑わいを見せますが、やはり非常に人が多く、その圧力や熱気、思うように動けないストレスなどで、想像以上に疲れてしまう方が多いです。その意味では、12日・13日の宵山は貴重な機会。純粋に山鉾の装飾を眺め、祇園祭を満喫したい方には大変おススメな夜です。

船鉾来年以降に「後祭(あとのまつり)」が復活すると、当然に宵山も2回に分かれます。いったいどのような日程になり、人の流れがどう変わるかは未知数ですが、全体としては静かに山鉾を巡れるチャンスは増えるのではないかと考えています。機会がありました、歩いて頂きたい12日・13日の宵山です。

布袋山 ご神体また、休み山の布袋山も13日の夜から頑張って粽などを販売されていました。現在は鷹山と同じくご神体を飾るのみですが、いつか大船鉾と同じように復興を果たせる日が来てくれると嬉しいですね。鷹山は16日の夜に行かれるとよいでしょう。日中は開いていません(影も形もない)のでご注意ください。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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