化野念仏寺の千灯供養 愛宕古道街道灯し 2013年

愛宕古道街道灯し
8月23日に、化野念仏寺千灯供養愛宕古道街道灯しに訪れてきました。

愛宕古道街道灯し 清凉寺化野念仏寺の千灯供養は、2年前にもブログに書いていますので、歴史など詳しくはそちらをご覧になってみて下さい。23日は雷雨に見舞われ、雨の中での千灯供養となりました。今回は、その様子を中心にまとめてみようと思います。23日の夜から降り出した雨は、季節の境目の雨となりました。35℃を超える猛暑日が続いていた京都も、この雨で暑さがひと段落しました。

愛宕古道街道灯しただ、空気が入れ替わるときは、激しい現象もつき物です。この日も、空を稲光が不気味に照らして、だんだんと雷の音も近づいてきました。雷鳴は山沿いでは音が反響し、街中よりも長く聞こえるのが特徴です。雷は雨が降り出す前のほうが激しいため、苦手な方はこの時間帯を我慢するとよいでしょう。また、雷には「周期」があり、ピカッと光ってから、次にもう一度光るまでの間の間隔が大体同じです。避難する際などはこの「周期」の秒数を数えておいて、ピカッと光った瞬間にすばやく移動をすれば、雷に打たれるリスクを少なくし、精神的にも楽に避難することができます。

愛宕古道街道灯し本格的に雨が降り出す前の雷の中、清凉寺からの愛宕古道街道灯しを眺めながら、足早に化野念仏寺を目指しました。愛宕古道街道灯しは「あたご ふるみち かいどう とぼし」と読みます。普通に読めば「あたご こどう かいどうともし」と読めそうです。地元の方々や小中学校、高校、嵯峨芸術大学の学生によって作られた灯篭が並ぶこの行事は1996年に始まり、千灯供養に向かう人々を迎える、毎年の恒例行事となっています。

化野念仏寺 千灯供養灯篭の数は年々増えているそうで、現在は800基ほどが愛宕神社の一の鳥居にかけて並んでいます。幻想的な灯篭は、ゆっくりと時間をかけて歩くとよさそうです。この日は、雷雲が近づいていたため足早に通り過ぎていきました。化野念仏寺に到着した頃に、ちょうど雨脚が強まってきます。受付を済ませて蝋燭を受け取り、雨の降る中でしたが、サッと献灯して手を合わせてきました。大雨の時には中止になることもあるそうですが、今回は何とか雨の中でも行われていました。意外と、蝋燭の炎は消えずに灯ってくれています。

化野念仏寺 千灯供養境内には供養の回向(えこう)の声が響き、独特な雰囲気があります。雨が弱まるまで、阿弥陀堂の前で雨宿りをさせてもらいました。気象予報士だと、こういう時はレーダーを見て、あとどれくらい待てば雨が弱まってくるかが分かるため、イライラすることもありません(笑)予定通り弱まってきた雨、千灯供養の幻想的な明かりを見ながらお寺を後にしました。

愛宕古道街道灯しせっかくなので、愛宕古道街道灯しを見ながら一の鳥居まで歩いてみました。雨に濡れた街道は、灯篭の明かりで輝いて、とても美しい光景が広がっています。化野念仏寺より奥まで行く人はあまりいませんが、この辺りの灯篭や街並みは絵になりますので、是非足を伸ばしてみて下さい。今回は、愛宕念仏寺の前からバスに乗って帰りました。バスは基本1時間に1本ですが、使うのもよいでしょう。この日も鳥居本のバス停からは多くの方が乗ってきていました。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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