北野天満宮 御茶壷行列

北野天満宮 御茶壷行列
11月26日に北野天満宮で、御茶壷奉献祭が行われ、御茶壷行列が境内を進みました。

北野天満宮 御茶壷行列毎年12月1日に、北野天満宮では献茶祭が催されますが、その時に使用される茶が献じられるのが御茶壷奉献祭です。献茶祭は、豊臣秀吉が催した北野大茶湯にちなむ行事で、4家元2宗匠が輪番で1年ごとに担当。今年は表千家の順番でした。拝服茶券は5000円です。御茶壷奉献祭で奉納された茶壺に口切式の神事を行ったものが、濃茶、薄茶用にひいて用いられています。

北野天満宮 御茶壷行列御茶壷奉献祭では、木幡(こはた)・宇治・菟道(とどう)・伏見桃山・小倉・八幡・京都・山城等の各茶師が春に製造した抹茶の原料になる碾茶(てんちゃ)を茶壷に詰めて奉納されます。御茶壷行列はこうした奉献の様子を再現した行列で、一旦境内から一の鳥居内側の松向軒前に向かい、隊列を整えて、再び境内奥へと進んで行きます。

北野天満宮 御茶壷行列行列では、神職や雅楽の先導で、それぞれの地域の御茶壷が入った櫃が担がれています。京都は南山城を中心に現在も茶の産地。お抹茶は庶民でも楽しめる京都らしい味の一つではないでしょうか。茶に付随して発展した和菓子も、京都には欠かせません。しかし江戸時代には、宇治から江戸の将軍が飲むための新茶が献上される「御茶壺道中」なる、大変権威ある行列もありました。

北野天満宮 御茶壷行列御茶壷道中は、最盛期には1000名を数える大行列で、御三家の行列でさえも駕籠から降りて道を譲らねばならなかったほどです。事前には道普請が命ぜられるなど庶民への負担も大きく、童謡の「ずいずいずっころばし ごまみそずい 茶壺に追われて とっぴんしゃん」の歌詞は、御茶壷道中が来るので、戸をぴしゃんと閉めてやり過ごす場面を表しているといいます。

北野天満宮 御茶壷行列北野天満宮の行列は、そこまで大げさなものではなさそうですが、今や見ることができない御茶壷道中を思わせてくれました。かつてもこうして各地からの茶壷の奉納が行われていたのかもしれませんね。私はこの日は、別の場所でのご案内があり、行列のみを見学して早々に北野天満宮を後にしました。行列の様子は動画でもご覧ください。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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