朝日に輝く雪化粧の金閣寺

金閣寺の雪化粧
1月10日の朝、金閣寺が今シーズン初めて雪化粧をしました。

金閣寺の雪化粧長い冬の間でも、多くは見られない京都の雪。そんな雪景色への憧れを持っている方は多いと思います。私も学生時代に初めて京都に住んだ場所が金閣寺からもほど近く、雪が積もった日には真っ先に金閣寺へと向かいました。雪の白と木々の黒に覆われた世界の中で、金色に輝く金閣の姿には感動を覚えました。京都は緯度ではかなり南の方ではありますが、北部の山が低いため風向きと雪雲の強さによっては、市街地にも雪が積もる日があります。この日の積雪は、気象台での観測上は0cm。しかし、1cmに満たない「うっすら」とした厚さで、洛北を中心に雪化粧しました。

金閣寺の雪化粧雪の金閣寺を望む際には、いくつかの注意点があります。まずは、雪が降っている最中は出来るだけ避けること。行かれたことのある方ならば分かるのですが、金閣を望む通路は狭く、雪が降っている最中はほとんどの方が傘をさしてそこに立ち止まります。傘が邪魔で移動の妨げになったり、あるいは傘のせいで写真が撮れなかったりするため、怒号が飛ぶこともしばしば。写真はともかく、現地に立つと「風情」を感じるどころではないこともあります。すなわち、傘をささずに済む、雪が止んだ時に行くのがよいのです。

金閣寺の雪化粧また、雪が降っている最中は「逆さ金閣」はほとんど望めません。池は、雲の色を反映してどんよりとした灰色となり、雪が生み出す波紋で逆さ金閣は難しくなるのです。もちろん雪降る中での風景も悪くはありませんが、せっかくならば晴れている時の方が青空も映りこんでより美しくなります。さらに日差しが戻った時であれば最高です。金色の強い輝きは、やはり日差しを浴びている時に勝るものはありません。時間帯としては、東から光を浴びる午前中。それも午前9時の拝観開始直後が、私としては最もおススメ。直射日光の力は強いので、出来るだけ溶けてしまう前に訪れる意味もあります。

金閣寺の雪化粧今回は雪の深さは僅かでしたが、それ以外の条件はバッチリと揃い、私は朝起きた瞬間に「今日は金閣寺日和だ!」と直感しました(笑)ということで、市内各地を回りながら、午前9時の開門に合わせて金閣寺に入りました。開門前から雪の金閣を期待して、多くの方が列を作っていました。これくらいの積雪量だと、正直9時だとかなり雪は溶けてきており、まさに時間との勝負。開門と同時に庭園へと急ぎます。金閣を望む場所には、すでに報道陣がいました。一般より先に入って一通りの撮影は終えた後のようでした。この日は全国的にも紹介されていましたね。

金閣寺 山茶花それにしても期待にたがわぬ美しさ。雪が止んで日差しが戻り、真冬の凛とした空気の中で金色に輝く金閣。昭和30年の再建だなどど、野暮なガイドはいたしません(笑)これぞ「京都」なのですから。雪の金閣の素晴らしい光景を眺めるには運も必要ですが、是非一度感じて頂きたいものです。京都は桜や紅葉も見事ですが、それさえしのぐ京都屈指の素晴らしい光景が目の前にあるのですから。この日は雪が僅かで、雪化粧の金閣寺は開門から数十分でいつもの姿へと戻っていきました。本当に儚い京都の雪化粧。次回は、龍安寺の石庭をご紹介します。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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