広範囲の雪と、関東では暴風雪に警戒を

2010年は年末に初雪が
気象台から注意喚起がなされていますが、8日にかけて各地で大雪となり、特に関東は暴風雪で大荒れとなりそうです。

雪の京都御苑 九条邸跡1994年以来、20年ぶりの大雪となるかもしれません。数日前までは雨主体の予報でしたが、昨日になって展開が大きく変わってきました。南岸低気圧による雪は、低気圧の発達度合いや進路、わずか1℃の寒気の違いでも、もたらされる結果が違うため、判断が非常に難しい予報の一つです。今回は各地で雪で降っており、普段あまり雪が積もらない南部でも雪となる点で、交通障害に警戒が必要。さらに低気圧が発達するため、沿岸部を中心に強い風が吹き、特に関東では次第に暴風雪となる恐れがあります。できるだけ外出を控えるようにして下さい。

雪の京都御苑 九条池23時で奈良3cm、和歌山でも3cmを記録。今後、和歌山で日降雪量が4cm以上となれば、1954年以降の記録でベスト10に入るほどの珍しさです。大阪はまだ0cmですが、今後ゆっくりながらも数cm積もって来る恐れがあります。京都も中京区では屋根にうっすらと積もり始めました。23時で気温が0.9℃の湿度が92%ですので、今のところ急激に積もるとは思えませんが、今後の実況には要注意です。気象台の情報を参考にすると、郊外では10cm程度の降雪量となるところもある見込みです。近畿では8日日中となれば気温も上がるため、雪で降っても積もりにくく、沿岸部などでは雨に変わるところもあるでしょう。一方、内陸や山沿いでは大雪となりますので要警戒です。

雪の京都御苑気象台の降水短時間予報や予報を参考にすると、関東はこのあと午前1時頃から降り始め、9日未明から明け方にかけてほぼ丸一日降ります。ピークは8日夕方から夜のはじめ。場合によっては平地でも降雪量20cm程度になる予報です(ただし、沿岸部では雨に変わるところもある見込み)。また、午後からは次第に風が強まって夕方以降を中心に沿岸部では暴風雪となる恐れがあるため、できるだけ外出は避けて下さい。

雪の厳島神社今回は普段はあまり雪が積もらないところで雪が積もるため、交通機関の乱れや予期せぬトラブルに見舞われる可能性があります。また、気温や降雪量の違いによって、実際に積もる量は場所によっても差が大きくなると考えられます。気象台の最新情報のみならず、現地の実況経過に十分注意をして、時間に余裕を持って行動して下さい。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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