醍醐寺 五大力尊仁王会 2014年

醍醐寺 五大力尊仁王会
醍醐寺では、23日に恒例の「五大力尊仁王会」が行われ、多くの方で賑わいました。京都旅屋でも散策を実施させて頂きました。ありがとうございました。

醍醐寺 五大力尊仁王会醍醐寺の五大力尊仁王会(ごだいりきそんにんのうえ)は、通称「五大力さん」と呼ばれ、京都の早春の行事として広く知られています。観光的には餅上げ力奉納が有名ですが、信仰的には、この日にだけ授与される御影(みえい)が飛ぶように売れて行きます。この御影は、七日間にわたって祈祷をされ、「五大力尊」の分身として、昼夜をとわず影のようにその人の身を守り、家を護り、あらゆる災難を払い除けるとされるもので、身は無事息災に、一家は安泰になるといわれています。また、泥棒除けとしても知られ、玄関や入口に掲げられているのを市中でも見かけます。祇園祭の「粽(ちまき)」、愛宕神社の「火伏札」と並ぶ、京都市民の厄除けグッズといえるものでしょう。ちなみに、御影やお守りを持ち帰るための袋まで、ちゃんと加持祈祷をされているんですよ。

醍醐寺 五大力尊仁王会五大力尊とは、醍醐寺に祀られる5体の明王の総称です。国の安穏や無病息災を願う法要は、醍醐寺の始まり以来なんと1100年以上にもわたって続けられています。ちなみにポスターに出ている目が印象的な仏像は、霊宝館内で向き合うことができます。五大力さんの名物といえば「餅上げ力奉納」。この餅あげは戦後に始まったそうで、女性は90kg、男性は150kgの大鏡餅を持ちあげて「力」を五大明王に奉納し、その時間を競います。1位には上の赤い餅が、2位は下の白い餅を半分、3位は4分の1にして授与されます。そして優勝者には「横綱」の称号も与えられ、歴代優勝者の看板に、タイムとともに名前が記され、翌年以降も称賛されます。ちなみに、優勝者は翌年以降も参加はできますが、持ち上げるのは1分までということです。

もちもちいん過去の優勝タイムは女性で「1秒」というものがあり、挑戦する方の半分以上はそもそも持ちあがりません。持ちあげるにはコツがあり、餅の乗る木枠に上手に膝を入れ、脚の角度をあげて尻もちギリギリの体制で粘ること。かといって餅を戻せないといけないので、おそらくその限界の見極めも難しいのでしょう。尻もちをついたり、持ち上げた餅を台に戻せないと失格となります。今年は日曜日とあって参加者も多く、女性の部で11分11秒の新記録が出ました。これまでの記録を1分10秒も更新する素晴らしい記録。感服するばかりです。

醍醐五大伝道法士 ゴダイリキ餅上げ力奉納には、例年醍醐のゆるきゃら「もちもちいん」が登場します。餅が二段重ねになったような姿で、困り眉がなかなか可愛らしいです。さらに昨年からは「醍醐五大伝道法士 ゴダイリキ」なる戦隊ヒーローが登場し、そのリーダーである「フドウリキ」が今年も来ていました。五大明王の中心尊である不動明王をモチーフにしていて、右手で悪・煩悩・因縁を断ち切り、左手で人々を力強く救うことができるそうです。他の明王に対応したキャラも今後登場してくるようで、もちろん醍醐寺公認です。

醍醐寺 五大力尊仁王会五大力尊仁王会の会場では、五重塔前を中心に京都の有名店の出店販売も行われて大いに賑わっています。通常は拝観料が必要な「伽藍」のエリアに無料で入ることができる貴重な機会でもあります。「御影」は、多くの方は午前中に買い求めに来られて一時は仁王門近くまでの大行列となりますが、午後からは一気に空いてきますので、餅上げと合わせて午後から行かれるのがおススメです。

散策・講座のお知らせ

散策・講座等のご依頼はこちらから!お気軽にご連絡ください。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です