いよいよ5月に入りました。京都は新緑がたいへん美しく、初夏の花も次々に咲いて、祭りも続いて賑わいを見せ、観光にはもってこいの季節です。
昨日は葵祭の神事、競馬会足汰式(くらべうまえあしそろえしき)を見てきました。馬が目の前で全力で疾走する様子は迫力満点です。京都は、3日が下鴨神社の流鏑馬神事、4日に上賀茂神社で斎王代御禊の儀、5日に同じく上賀茂神社で競馬会神事があり、他の行事も含め、怒涛の如く祭りや行事が進んで行きます。私も、今日から6日にかけては短期的に桜シーズン以上のハードスケジュールで、ご案内とデスクワーク、行っておきたい取材などが盛りだくさんです。このブログは、京都旅屋を立ち上げてから3年間、毎日更新を貫いてきましたが、最近は時間の都合で更新が日付を跨ぐこともしばしばで申し訳なく思います。短くなる日もあると思いますが、なんとか日々更新はして行きたいと思います。
5月といえば、こいのぼり。八坂神社の境内には小型のこいのぼりがたくさん泳いでいます(5日は端午祭も行われます)。京都市街地では保育園や幼稚園を除けばこいのぼりを目にする機会は少ないです(他には京都市役所でも泳いでいます)。こいのぼりは、鯉の滝登りの故事から子どもの立身出世を願うもので、一説には関東を中心とした武家の風習として江戸時代に広まったため、公家文化が中心の京都では根付かなかったとも言われています。市街地で特に見かけないのは、広い土地を確保しにくい都市化の影響も大きいのかもしれません。先日訪れた大原など、郊外へ行けば京都でもこいのぼりを目にする頻度は増えてくるように思います。
京都は初夏の花も盛りに入っています。街路樹にも多いツツジは例年より早くピークに近づきつつあり、本日訪れた龍安寺では、外国の方が美しい光景に非常に喜んでいました。一般的なガイドブックに載るような場所以外にも、様々な場所で綺麗な光景を見せてくれるため、花を求めてあちこち探検をしてみるのも楽しい時期です。本日散策で訪れた妙心寺の大心院でも、真っ赤なキリシマツツジがまだ見頃でした。
神泉苑では、2日・3日と神泉苑祭が行われており、両日に限り、なんと水が抜かれている神泉苑に下りることができます。平安時代の天皇もびっくりではないでしょうか。枯れない泉である神泉苑に水がない光景はなかなか衝撃的なものがあります。この水抜きは善女龍王社の修復工事に伴うもので、55年ぶりとのこと。滅多に見られる光景ではありませんので、よければ足を延ばしてみて下さい。
散策・講座のお知らせ
※散策・講座等のご依頼はこちらから!お気軽にご連絡ください。
- 5月2日(金)【受付中!】
妙心寺の静かなお庭で一服と珍鳥居の蚕の社 - 5月4日(日)【「ことぶら」さんにて受付中!】
上賀茂神社で身を清める「斎王代女人列御禊(ぎょけい)神事」を見学 - 5月6日(火・祝)【「ことぶら」さんにて受付中!】
平安の色彩が蘇った平等院を見に行きませんか?見渡す限りツツジが咲く三室戸寺からガイドします! - 5月11日(日)【「ことぶら」さんにて受付中!】
どこに行くか分からないガイドツアー!ルーレットを回して京都の碁盤の目を練り歩きましょう! - 5月12日(月)【受付中!】
下鴨神社の神迎え「御蔭祭」と上御霊神社の「イチハツ」の花 - 5月15日(木)【受付中!】
御所で眺める優美な「葵祭」 吉村とっておきの見学場所へ - 5月25日(日)・5月28日(水)【講座を受付中!】
≪梅雨の京都を楽しむ≫(6月のお勧め社寺と行事) - 6月8日(日)【「ことぶら」さんにて受付中!】
どこに行くか分からないガイドツアー!ルーレットを回して京都の碁盤の目を練り歩きましょう! - 6月15日(日)【「ことぶら」さんにて受付中!】
美しい花めぐり!平安京の雰囲気の中で花菖蒲、日本庭園で睡蓮を見に行きましょう!
ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。