昨日、既に一部で楓の色が赤いとご紹介した永観堂ですが、もちろん境内の大多数では緑の美しい光景が広がっています。
昨日のブログは、各方面で反響がありました。やはり紅葉は多くの方が気になるトピックスだと感じています。京都の場所を訪れた方も、同じように「早くも楓が赤い」と感じている方がいるようで、今年はやはり例年とは違って早々に赤くなってしまう木の割合が多いようです。ただ、そうは言っても赤くなっている木は全体の5%ほどではないでしょうか。昨日写真を掲載した永観堂でも、境内の多くは美しい緑に包まれていますので、誤解のないようにそちらの写真も掲載をしておきます。
永観堂は、どうしても秋の紅葉に人が集中しますが、ぜひ、緑の時期にも訪れていただきたいお寺です。広い境内を包み込むエメラルドグリーンの楓は素晴らしく、連なるお堂に沿って「永観堂の七不思議」をたどりながら奥へと進めば、最後に「見返り阿弥陀」様が待っています。紅葉シーズンはゆっくりと向かい合うことは難しいかもしれませんが、緑の時期は静かに手を合わせることができます。さらに、多宝塔まで上ると京都の素晴らしい眺望も楽しめるなど、永観堂の魅力を自分のペースで満喫できるのが緑の時期。近くの南禅寺とあわせて、足を延ばしてみてください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥（よしむら しんや）
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。