2月3日夜に、藤森神社で節分祭が行われました。こちらの追儺式(ついなしき:鬼やらい)は、光や音響の演出が本格的で見ごたえがあります。
3年ぶりにやってきた藤森神社の節分祭。藤森神社の節分祭は、まさに地元のお祭りといった雰囲気の行事です。昨日もご紹介しましたが、18時から太鼓や雅楽・舞踊などの披露がなされて、参拝者を楽しませていました。MCの神職さんのお話も面白く、楽しく時間を過ごすことができます。また、演出の照明や音響も多彩で本格的で、もはや神社の行事の枠を超えた、ショーやエンターテイメントとしての面白さがあります。
20時からの追儺式の頃には大勢の地元の方々が集まってきて、舞台(拝殿)の周りは大混雑となります。よい場所で見るには早めに行く必要があります。20時になると、まず最初に神事が行われ、続いて舞台(拝殿)の南でお焚き上げが行われます。お焚き上げでは奉納された人形(ひとがた)も焚かれているようです。お焚き上げの際には氏子さんらも大勢参列されていました。
続いての追儺式では、まず鬼が二匹登場します。花道を通ってくる際には照明が変わり、ドシンドシンと大地を揺るがす音も入ります!極めつけはスモークで、幻想的な雰囲気を醸し出します。子どもたちはさぞ怖がるのかと思いきや、意外にもこの鬼は子どもたちから人気があり、鬼を呼ぶ声も聞こえてくるほど。夜なので小さな子どもが少ないからかもしれません。
鬼がひとしきり暴れまわると、退治役の迦陵頻伽(かりょうびんが)に扮した4人の子どもたちが豆を持って登場します。先んじて舞を披露してくれた子たちで、背中には羽を付け、とても可愛らしいです。そして、司会の掛け声に合わせて鬼に豆をぶつけますが、鬼がやられる際にも効果音が入ります。まさにショーですね。最初の鬼は子どもでも倒せる鬼という設定のようでした。鬼が退散すると、ここで1回目の豆まきが行われます。一部の豆には番号も付いていて、当たれば景品も貰うことができるため、激しい奪い合いとなります。お怪我の無いようにだけ十分にご注意ください。
1回目の豆まきが終わると、再度鬼が登場します。今度はより強く荒々しい鬼ということで、照明や音響にもさらなる気合が入っています。しかし、実はこれカメラを撮る方からすると非常に撮りづらい。当然三脚のような固定具も使えませんので、かなりの苦戦を強いられることをご覚悟ください。さて、鬼たちは先程にも増して大暴れ!舞台(拝殿)を降りて、本殿の前まで行って直接観客を脅かしていきました。
やがて、鬼を退治する巫女さんや先ほど舞楽を待った方々が現れます。巫女さんは弓を持っていて、矢を射ることで鬼を弱らせます。そして止めはなんと!!蜘蛛の糸です。壬生狂言の土蜘蛛などで知られているものですが、こちらでは蜘蛛の糸をまいて鬼をからめとります。他では見られない演出です!そしてライトに輝く糸がとても綺麗でした。こうして退散して行った鬼。追儺式も無事終了です。これまでの様子は動画もありますので、是非ご覧ください!
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。特技はお箏の演奏。