千本釈迦堂の六道まいり

千本釈迦堂 六道まいり
千本釈迦堂では8日~12日にかけて、ご先祖様のお精霊(しょらい)さんを迎える六道まいりが行われていました。

千本釈迦堂 六道まいり京都では13日からのお盆を前に各地でお精霊迎えが行われていました。有名なのは東山の六道珍皇寺の「六道まいり」。あの世まで響くという迎え鐘を撞いてご先祖様をお迎えする行事はよく知られています。界隈では、六波羅蜜寺でもお精霊迎えがあり、西福寺ではあの世の様子を描いた十界図が公開されて賑わっていました。辺りは六道の辻と呼ばれ、かつての葬送地・鳥辺野の境とされる場所に位置しています。

千本釈迦堂 六道まいり一方、西陣や北野の界隈の方は千本ゑんま堂や千本釈迦堂でお精霊迎えを行い、中でも千本釈迦堂のお精霊迎えは「六道まいり」と呼ばれています。「六道まいり」は六道珍皇寺の専売特許ではないのです。この辺りは北側に蓮台野や船岡山の葬送地が広がっていたエリアで、千本ゑんま堂は文字通り閻魔像を本尊として小野篁が開基とされるなど、六道珍皇寺と同じくあの世とこの世の境の地として信仰を集めてきました。このようにお精霊迎えは、京都の中でも地域ごとに複数の場所で行われています。

千本釈迦堂 六道まいりさて、千本釈迦堂の「六道まいり」は、寺に肥後別当定慶によって刻まれた六観音像があることに由来します。観音菩薩は33のお姿に変化をするとされ、中でも人びとが死後の世界に生まれ変わるとされる6つの世界(六道)に対応した観音様のお姿を六観音と呼びます。人間道は准胝観音、天道は如意輪観音、修羅道は十一面観音、餓鬼道は千手観音、畜生道は馬頭観音、地獄道は聖観音にそれぞれ対応しています。いずれも大変美しい仏様ですので、ぜひ有料拝観を行って手を合わせてみてください。

千本釈迦堂 六道まいり六道まいりの期間中は、塔婆を書いていただけるテントが設けられて本堂が無料解放され、普段は秘仏の行快作の本尊・釈迦如来像もご開帳されます。そして本堂の入り口にある「迎え鐘」を撞くことができます。この迎え鐘は他所と同じく紐(綱)を引いて音を鳴らすものですが、勢いよく引くと「バーン!」と大きな音がしてビックリします。ゆっくり引くとよいでしょう。ゴーンという音ではありませんの悪しからず。六道まいりは昼にも行われていますが、夜には万灯会の様相で灯籠が灯って幻想的。夜8時まで参拝することができます。今年の千本釈迦堂のお精霊迎えは終りましたが、16日にはお精霊送りが同様に行われていますので、訪れてみてください。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。

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