2月3日は京都中で節分行事が行われます。今年も朝から深夜まで各地を巡ってきました。朝9時から行われているのが城南宮の節分祭と追儺神事。本殿での非公開の神事に続いて追儺神事が神楽殿にて執り行われます。城南宮では、まず目に見えない邪気(鬼)を祓うため、神職が北東と南西に計2本の矢を射る儀式が行われます(弓矢の儀)。こうして節分に矢を射る神事は、平野神社や下鴨神社でも行われていますが、城南宮では的は狙わないのが特徴です。
矢を射ることで境内が清められたあと、神楽殿で3名の神職により豆まきが行われます(豆打の儀)。この時の掛け声が独特なのですが、今回は写真を優先して動画は撮れませんでした。また来年以降に再取材できればと思います。他のブログによると「十方円満 福は内 家内安全 福は内 方除け厄除け 鬼は外」と言っていたようです。
さて、神事は15分ほどで終了し、続いて参列者ひとりひとりに福豆が神職より手渡されていきます。量はたっぷりあり、ご家族の人数分いただけます。豆まきとなると、人を押しのけ奪い合うあさましい光景となるのが常ですが、こうして穏やかに手渡していただけるというのは、お年寄りの方にも優しいですね。さらに神事の終了後でも、舞殿に福豆が置かれ、志納で授与されています。心遣いもたいへんありがたいことだと感じました。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2017」監修。特技はお箏の演奏。