12日に比叡山延暦寺を訪れました。山は霧に包まれていました。

以前にもブログでご紹介しましたが、2021年は伝教大師・最澄が遷化されて1200年目の節目の年に当たり、大遠忌の記念事業として 東塔(とうどう)エリアにある戒壇院(かいだんいん)と 法華総持院東塔(ほっけそうじいんとうどう)の特別拝観が12月12日まで行われています。公開については、よければ以前のブログをご覧下さい。

10月12日に京都旅屋の散策でも訪れました。ご参加いただき、ありがとうございました。比叡山は霧に包まれており、幻想的な雰囲気でした。山中にある延暦寺での修行の厳しさは、仏法を論じ、夏の湿気と冬の厳寒に耐え、さらに清貧に甘んずるという意味で論湿寒貧(ろんしつかんぴん)呼ばれて来ました。この日の延暦寺は20℃ほどでしたが、坂道を登ると汗が出てきて、延暦寺の「湿」の厳しさの一端を感じることが出来たとも言えるでしょうか。

天気のよい日もおすすめですが、あえてこうした雨模様の日に行くのも晴れの日とは違う空間を感じることが出来るでしょう。ただ、雷予報が出ているときは要注意。山の雷は恐ろしく危険です。歌人の吉井勇が延暦寺で雷雨に逢い、たしか浄土院へかけ込んだ話があったかと思います。東塔エリアの阿弥陀堂向かいくらいに「雷(らい)すでに 起こらずなりぬ 秋深く 大比叡の山 しづまりたまへ」の吉井勇の歌碑があり、雷が去った後の様子が詠まれています。 大比叡は「おおびえ」と発音するでしょうか。
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京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。
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