天井龍が特別公開中の智積院

智積院では「京の冬の旅」で特別公開が行われています。1月30日までは密厳堂や三部権現社の拝殿の龍が目に出来ます。

智積院 三部権現社拝殿

智積院の「京の冬の旅2022」の特別公開では、1月30日までが密厳堂(みつごんどう)・三部権現社拝殿・求聞持堂(ぐもんじどう)が公開されています。智積院は真言宗智山派の総本山で、現在地には関ヶ原の合戦後に移ってきました。寺号は根来寺で、もと紀州にあった寺院です。

興教大師・覚鑁

根来寺は平安時代末期の興教大師・覚鑁(こうぎょうだいし・かくばん)によって高野山に開かれた空海以来の真言密教を研究する教学道場に由来し、真言宗研究の学僧が集う一大寺院でした(この流れを新義真言宗と呼びます)。秀吉の根来攻めによって炎上後、家康によって復興され、江戸時代も多くの学侶が智積院に集まって修行に励みました。

密厳堂

今回公開されている密厳堂は、興教大師・覚鑁を祀るお堂で、1667年に落成した境内現存最古の建物とされます。内部では距離はありましたが覚鑁の像が公開されていました。

智積院 三部権現社拝殿

三部権現社は、三部権現を祀る中殿、九社明神の右殿、春日明神の左殿からなり、根来寺以来の鎮守のお社です。今回は本殿には近づけませんが、拝殿の天井に描かれた見事な瑞龍の絵が公開されています。作者は不詳とのこと。拝殿は17世紀前半頃の建築だそうです。

求聞持堂

また、求聞持堂は虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)を祀るお堂で、1851年に上棟された建物です。弘法大師が修したことで有名な記憶力増進の虚空蔵求聞持法は、虚空蔵菩薩の真言を100万回唱えるというもの。堂内の虚空蔵菩薩像は美しい仏様でした。このエリアの公開は1月30日まで。31日からは宸殿の公開が2月28日まで行われる予定です。

智積院

境内では紅梅の花も咲いていました。智積院は梅の花が綺麗で、これから3月にかけて甘い香りを漂わせてくれるでしょう。なお、境内では新しい宝物館が造営中。長谷川等伯らの襖絵がガラスなしで見られるのも、それほど長くないかもしれません。今のうちにぜひご覧下さい。

智積院

ガイドのご紹介

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京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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