三条大橋の南西にある河津桜が咲き進んできました。

京都の河津桜の中でも比較的早く咲く三条大橋の南西にある河津桜。2月17日に開花を確認しました。2月は寒く開花はあまり進みませんでしたが、3月8日に訪れてみると、下の方の花がようやく咲き進んできました。光を浴びる姿は、暖かさを感じる春にふさわしいと感じます。まだまだ色彩が乏しい中で、心を和ませてくれました。

河津桜は伊豆半島原産の超早咲き桜で。ピンク色で優しい色の花を咲かせます。花が大きいオオシマザクラと、超早咲きで色が濃いカンヒザクラの交配種のため、花が大きくて、色が濃く、超早咲きという、それぞれの長所を受け継いだ桜です。まだ発見されてから60年ほどですが、その華やかさと一足早く春を告げるところから、京都でも近年各地で植えられ、目にする機会も増えてきました。河津桜は京都では淀水路が有名で、他にも一条戻り橋や三条大橋のたもと、車折神社や三十三間堂など、所々に植えられています。

京都旅屋では3月12日(土)に桜講座を開催します。早咲き・遅咲きを踏まえた京都の桜のめぐり方、秘密にしておきたい穴場の桜といった吉村のノウハウをご紹介します。見逃し配信もありますので、よければご参加ください。
ガイドのご紹介

京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。