今の時期は東福寺の緑の眺めもおすすめです。

東福寺は京都の紅葉名所として名高いお寺。その分、紅葉シーズンの混雑ぶりもすさまじいものがあり、人波にもまれて疲れ果ててしまう方も多い場所です。一方、緑の時期は人が少なく、気持ちのよい青もみじの光景を静かに楽しむことができます。東福寺を象徴するのが臥雲橋から望む通天橋の光景。若葉に包まれた橋もまた、この時期の京都の象徴と言ってもよいでしょう。

有名なのが通天橋周辺へは拝観料を払って入ることができます。橋を包む緑の風景は極上で、人は少なく絶景を独り占めできるときもあるでしょう。今度は臥雲橋が緑の中に浮かぶように見えます。最近はウエディングフォトの撮影場所としても使われているようで、訪れた日は2組と出会いました。

通天橋からは洗玉澗(せんぎょくかん)と呼ばれる谷へも下りることもできますが、その前に橋を越えて開山堂へと向かってみましょう。開山堂前の庭園にはこの時期サツキが咲いて彩りも加わります。市松模様に白砂に線が引かれている部分や、京の五閣のひとつで建物上に乗る「伝衣閣(でんねかく)」にも注目をしてみてください。

開山堂から戻って谷へと下り、緑に包まれた散策路を歩けばとても気持ちがよく歩けます。通天橋とは反対の方向に歩いて谷を上れば、苔の美しい場所もあります。目の前に広がるエメラルドグリーンの風景は癒し効果抜群。この時期の京都は桜や紅葉にも匹敵するほど各社寺が綺麗なころです。梅雨に入るまでもう少し。青もみじの風景を訪ねてみてください。

ガイドのご紹介

京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。
京ごよみ手帳2022
吉村が監修した「京ごよみ手帳2022」が発売中です。詳細はこちらからご覧下さい。
散策・講座のお知らせ
- 【新講座を受付中!】 4月~6月開催
【配信講座】京都を楽しむ春夏秋冬のめぐり方 - 【受付予定】
6月10日(金)午後 → 伏見稲荷大社の田植祭(予定)
6月13日(月)午後 → 丸窓の源光庵としょうざんの花しょうぶ(予定) - 【まいまい京都さんで受付中!】
6月5日(日)13時30分~16時30分頃
【小野】貴族たちの恋の里、小町伝説の随心院から花菖蒲咲く勧修寺まで
- 【6/26まで割引中! 過去の講座動画の販売を行っています!】
- 過去の講座動画の販売はこちらから。
- 【受付中!】京都の定番スポット徹底解説
- 【受付中!】京都を楽しむ春夏秋冬のめぐり方 → 各月の京都の見どころを解説!
- 【オンライン講座】NHK文化センター梅田教室で受付中!
京都の魅力を徹底解説!プロガイドが教える定番から穴場まで - NHK文化センター京都教室で受付中!
「京ごよみ手帳」で学ぶ京都の行事 - NHK文化センター神戸教室で受付中!
旬の京都を再発見!プロのガイドと歩く春から夏の古都