苔の美しい三千院

大原の三千院を訪れました。雨上がりで、苔が抜群の美しさでした。

三千院

三千院は四季折々にたいへん美しいお寺です。春は桜や石楠花、梅雨時には紫陽花が綺麗で、秋には紅葉、冬には雪景色と、それぞれの時期に京都でも一級品の光景を見せてくれます。市街地から離れている分、私もしょっちゅう訪れることができませんので、毎回ワクワクしながら中に入っていくお寺でもあります。

三千院

客殿の南に広がる聚碧園(しゅうへきえん)では縁側のお茶席が人気です。この時期は木々の緑が目に鮮やかで、ゆっくりと時間を過ごせる場所です。ぜひ、いろいろな角度からご覧下さい。

聚碧園

宸殿南側の有清園は、いつ訪れても苔が綺麗です。京都で苔といえば洛西の苔寺(西芳寺)が有名ですが、三千院の苔の美しさも引けを取りません。特に雨の後は艶めきを増して最高です。

三千院

その中に佇むのは往生極楽院。三千院自身は明治になって現在地に移ってきましたが、往生極楽院は平安時代からこの地に立っているとされます。往生極楽院は、極楽浄土への祈りをささげるために建立されたといわれ、堂内では阿弥陀三尊像が迎えてくださいます。往事と同じ場所で拝めることが何より貴重です。

三千院

四季に花も咲き、彩りも楽しめる境内。シュウカイドウのピンクの花も咲き始め、季節の進みを感じました。この日は深い緑と苔が特に印象的。杉村孝さんの「わらべ地蔵」も人気です。大原へ行かれましたら、ぜひ三千院に訪れてみてください。

シュウカイドウ

ガイドのご紹介

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: yosimura1.jpg

京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

散策・講座のお知らせ
京ごよみ手帳2022

吉村が監修した「京ごよみ手帳2022」が発売中です。詳細はこちらからご覧下さい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP