11日夜に、大覚寺の観月の夕べを訪れてきました。

今年は9月10日となった「中秋の名月」。大覚寺では10日~12日に「観月の夕べ」が行われました。何より人気なのは大沢池に浮かぶ龍頭(りゅうとう)・鷁首(げきしゅ)の舟で、見事な名月を静かに楽しむことができます。近年、舟に乗るには事前にインターネット販売されている5000円の特別チケット(舟+お抹茶席+参拝料込み)が必要という運用となっています。

特別チケットを事前に購入する場合は、7月には大覚寺のホームページをチェックしていただくとよいでしょう。当日は17時30分からキャンセル待ちの受付があります。また、乗舟時間(集合時間)はチケット当選時にお寺より指定があり、月の出を考えて時間を指定することは出来ませんのでご注意を。それでも月が早く昇る日がチャンスが大きいと言えるでしょう。

当日、特別チケットが無い方は大沢池の周囲は500円で入ることが出来ますが、天気や自身の予定のみならず「月の出」の具体的な時間を把握して訪れると待ち時間が少ないでしょう。この時期は1日違えば月の出は30分ほど遅くなります。一般的には月が出る時間帯、それも月の昇り始めの時間帯のほうが見やすいです。大覚寺の場合は東に山や茂みがあるため、月の出から+20分ほどで月が見えてきます。

大沢池の特設舞台では19時から法要が執り行われ、幻想的な雰囲気の中で読経が響きました。また、境内に奥には模擬店が多数出ており、例年は軽食や甘味、お土産も買うことができます。席数も多く、舟券を買うために早く訪れた方も、ゆっくりと待つことができるでしょう。ただ、今年は新型コロナ対応のため、お土産のみの販売でした。

池の周囲は、大沢池の北側にある小さな池との間にある細い道が舟も月もよく見えて人気の場所。ただし、この場所では三脚の使用は禁止されています。しかし、実際には三脚を使う方もおり残念でした(私の写真は三脚を使わずに撮影しています)。

私が訪れた11日は、月の方は大変美しく昇ってきてくれました。月が出た時間帯に舟に乗れた方は、さぞ優雅な時間を過ごせたことでしょう。嵯峨天皇の離宮時代の雰囲気を想像しながら眺めること出来ました。

ガイドのご紹介

京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。
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