台風14号が猛烈な勢力に発達し、21時の解析でも勢力を維持しています。気象庁からは鹿児島県に特別警報が発表されるなど、記録的な被害をもたらす恐れがあります。西日本の広範囲で厳重に警戒をして下さい。
台風は九州に18日後半に最接近し、暴風や高波、高潮による甚大な被害を生じる恐れがあるとして、鹿児島県に特別警報が事前に発表されました。身を守る最大限の行動を行って下さい。暴風雨となってからでは遅いため、早めに安全な場所に移ることが肝要です。
風圧は風速の2乗に比例するので、風は風速の数字が増えると急激に破壊力を増します。1平方メートル当たりの風圧(kg)は、風速×風速×0.05という計算式があり、風速70m/sだと245㎏もの圧力がかかり、60m/sでも180㎏の計算となります。強い風は決して侮らないで下さい。進路に当たる九州西岸では高潮も恐ろしいです。
九州接近後についても、17日21時発表の気象庁の予想では19日21時に米子市付近が予報円の中心で、950hPaの予想です。これは衝撃的な数字で(米子至近の「境」の1883年以降の約140年間の最低気圧が「968.1hPa」です)、本当に予想通りならば中国地方や近畿北部、北陸も暴風が吹き荒れ、高潮にも厳重な警戒が必要となる記録的な数字です。予想が当たらないことを願うばかりで、鹿児島接近時の勢力が気象庁の予想通りになるのかを注視せねばなりません。
多少勢力が落ちるとしても、気象庁が強い言葉を使って命を守る行動を呼びかけているように、非常に危険な台風であることは間違いありません。九州が特に危険ですが、上述の通り中国・近畿・北陸でも危険な状況になる恐れがあり、最新の台風情報に注意をして下さい。
大雨による河川の水位は「川の防災情報」で確認でき、浸水害・土砂災害・洪水の危険度は気象庁ホームページの「キキクル」で視覚的にわかります。また、台風の現在位置は、台風情報の他に雨雲レーダーを見ても台風の形状から分かります。最新の情報を確認しつつ、特に九州の方は身の安全を守って下さい。少しでも被害が少ないことを願っています。
ガイドのご紹介
京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。
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