平野神社ではムラサキシキブ(紫式部)の実が鮮やかに色づいています。

平野神社は桜の名所として知られていますが、9月から10月にかけてはムラサキシキブ(コムラサキ)の実が美しく色づいています。境内南寄りの桜の木のたもとにたくさん植わっています。例年、10月第一日曜日午前に「紫式部祭」も行われ、ムラサキシキブを手に持って舞う舞楽が奉納され。献茶式も行われます(2022年の開催は未確認)。まだまだ暑い中にも秋の訪れを感じました。

平野神社は格式も高く、もとは桓武天皇の母である高野新笠(たかののにいがさ)が平城京にあった御殿に祀ったいう神社で、長岡京を経て平安遷都時にこの地に移されたとされています。平野神社の神々は総称して「平野皇大神(ひらのすめおおかみ)」と称され、具体的には4柱の神様がお祀りされています。

今木神(いまきのかみ)は今を生きる力を与えてくれる神様。久度神(くどのかみ)は、生活に困らないように導いてくれる神で竈(かまど)の神様。古開神(ふるあきのかみ)は、邪気を払ってくれる神様、比売神(ひめのかみ)は、新しいことを生みだしてくれる女性の守り神。それぞれの神様は活力・やる気につながる印象です。

境内は2018年の台風で被害を受け、江戸時代の初めに東福門院によって寄進された拝殿がつぶれてしまいましたが、寄付も募って再建され、現在は本殿が修復されています。桜の季節以外にも発見のある場所ですので、お近くにお越しの際は訪れてみて下さい。社務所の脇には「十月桜」も咲いていました。秋にチラホラと花を咲かせてくれます。

ガイドのご紹介

京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。
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