ライトアップされた亀岡の楽々荘

亀岡祭を見に行った際に、夜の楽々荘に訪れました。七代目・小川治兵衛が作庭したお庭です。

楽々荘

亀岡祭を訪れた際に、楽々荘の庭園を見学させていただきました。楽々荘は、亀岡に電車をひいたことで知られる政治家であり実業家でもあった田中源太郎の邸宅(生家)です。当時の線路は、現在のトロッコ列車として使用され、田中源太郎が列車の転覆事故で命を落としたのもその線路です。京都や亀岡の近代を語る上では必ず名前が挙がる田中源太郎。その邸宅の庭は、無鄰庵や平安神宮の神苑の庭を手掛けたことでも有名な七代目・小川治兵衛によって造られました。

楽々荘

庭は約700坪の枯池泉回遊式庭園で、安土桃山時代の石燈籠や鉄製井筒などが亀山城から移設されています。高低差もあり、立体的な作りの中に様々な種類の木が茂っている様子も印象的。源太郎は生家を明治30年代後半に5年の歳月をかけて、京都鉄道(山陰線)の開通に合わせ改築していますが、庭の後ろを振り返ると国登録有形文化財にもなっている洋館などが残り、田中源太郎当時の面影を偲ぶことができました。

楽々荘

楽々荘は現在は「がんこ」が運営しており、食事などで空間を楽しむことができます。亀岡に行かれる際に機会がありましたら訪れてみてください。庭園は受付で申し出れば無料で見せていただけます。

楽々荘

ガイドのご紹介

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京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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