亀岡祭の宵宮 2022年

24日に、亀岡祭の宵宮(宵山)をご案内で訪れてきました。ご参加ありがとうございました。

亀岡祭

散策で亀岡祭の宵宮(宵山)をご案内させて頂きました。ご参加いただきましてありがとうございました。亀岡祭は亀岡で行われている秋祭りで「口丹波の祇園祭」とも呼ばれるように、京都の祇園祭さながらに11基の山鉾が出て駒形提灯が灯り、祇園囃子が響くお祭りです。

亀岡祭

山鉾が出るようになったのは江戸時代のことで、京都の祇園祭の影響を多分に受けて来たため共通する部分が多くあります。明確に違うのは、祭りの時期が亀岡祭の場合は10月下旬と寒い時期に行われるということ。特に23日の宵々山や24日の宵宮(宵山)へは、暖かい服装でお出かけください。

亀岡祭

亀岡祭は鍬山神社の祭礼で、亀岡盆地を鍬で切り開いたという鍬山大明神=大己貴命(オオナムチノミコト)をモチーフにした鍬山、同じく鍬山神社に祀られる八幡神をモチーフにした八幡山など、11基の山鉾が亀岡の城下町に並びます。大己貴(オオナムチ)は、因幡の白ウサギ伝説もあって神の遣いはウサギとされ、一方の八幡神の神の遣いは鳩とされているため、亀岡祭の提灯や神輿などにはウサギと鳩の図柄が描かれています。形原神社に安置されているお神輿にも、それぞれの図柄が描かれているのがユニークです。

亀岡祭

古い街並みが残る亀岡の城下町の風情の中に山鉾の駒形提灯が灯る様子はたいへん美しいものがあり、京都の祇園祭とは一味違った魅力にあふれています。懸想品も朝鮮毛綴など舶来品の立派なものが数多くありますが、一見舶来品のようでも実は日本製というものもあり、西陣織の綴織りも目を引きます。地元の方のおもてなしも温かく、何度でも訪れたくなるお祭りです。

亀岡祭

お囃子は基本的にはテンポがゆっくりで、秋の夜にふさわしいしっとりとした風情を感じられます。動画もありますのでご覧下さい。

亀岡祭は今年は3年ぶりに開催され(巡行は4年ぶり)、露店は多くの方で賑わっていました。ただ、25日の巡行は町内のみで、くじ取り式も行われていないなど、まだ完全復活ではありません。宵宮も例年は御神酒の接待や粽の授与がありますが、今年は控えておられたところもありました。また、来年からは例年のようなお祭りが開催されることを願っています。

亀岡祭

今回は羽衣山のすぐ近くにある嶺樹院さんも訪問させていただきました。嵯峨御流の見事な生け花が数多く並べられており、季節感を感じられる大変洗練された作品ばかりでした。例年開催されていますので、お祭りの際に訪れていただくのもオススメです。御朱印も受付けておられます。

嶺樹院 生け花
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ガイドのご紹介

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京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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