北野天満宮の終い天神

25日は北野天満宮で、今年最後の縁日・終い天神が行われました。

北野天満宮 終い天神

北野天満宮では毎月25日に天神市が開催されています。ご祭神の菅原道真は、6月25日に生まれ、1月25日に太宰府に左遷され、2月25日に亡くなりました。いずれの日付も25日ということで、25日に縁日が開かれています。一年最後の天神市は終い(しまい)天神と呼ばれ、境内には千店を超える露店がぎっしりと立ち並んで、普段以上に多くの人で賑わいます。

北野天満宮 終い天神

年末とあって、正月飾りなどを扱う露店もありました。活気があり、露店を見ているだけでも楽しいです。本当にあらゆるものが並んでいて、人も多くて動きにくいこともありますが、ゆっくり見ているとアッと言う間に時間が過ぎて行きます。

北野天満宮

北野天満宮には来年の絵馬が架かり、新年を迎える準備も整いつつあるようでした。大晦日には、西陣の「をけら詣り(火之御子社鑽火祭)」も行われ、1日未明は受験生を中心に若者で賑わいます。学問の神のみならず、厄除けや冤罪を晴らす神としても知られ、正直や誠の心を育んで下さるご利益もあるとされます。新年にふさわしい神社のひとつです。

北野天満宮 大絵馬

なお先日、社務所の屋根裏から明治28年頃の境内の様子を表した銅板印刷の原板が見つかったとの報道があり、その銅板を刷ったものが25日に配布されました。私も手に入れることができましたが、大変詳細に描かれており、当時の様子がよくわかります。現在とはお社の配置などが異なっているのも興味深いです。残念ながら13時過ぎには配布終了となっていたようです。またの配布も期待したいですね。

北野天満宮 明治28年頃の境内図

ガイドのご紹介

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京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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