東寺の風景

先日、東寺(とうじ)を訪れました。

東寺

東寺は平安京創建時に造営されたお寺で、824年に弘法大師・空海に与えられると、密教の道場として整備されました。五重塔は江戸時代の寛永21(1644)年に建てられた、日本最大の高さを誇る五重塔です。

東寺 弘法大師像

金堂は1603年に豊臣秀頼の寄進によって建てられた国宝建築。丈六の巨大な薬師如来像は再建時に仏師・(こう)(しょう)によって作られたもので、光背に七仏を付けた七仏薬師となっています。個人的には、冒頭に掲載をした南大門から額縁状に覗く風景が好みです。

東寺 金堂

金堂の後ろ(北側)にある講堂内には、立体曼荼羅の名で知られる21体の仏像群が安置されています。うち16体は国宝で、15体は創建当初からの仏像。(にょ)(らい)(ぼ)(さつ)(みょう)(おう)の3グループに分かれ、空海が密教の教えを表現するために配置しました。何度訪れても圧倒される空間です。

東寺 講堂

東寺を望む定番の場所へと足を延ばしてみました。九条通に架かる歩道橋です。東寺の南門と五重塔、お堀を望める場所で、京都を代表する光景と言っても過言ではないでしょう。

東寺

東寺では2023年10月9日~31日にかけて「東寺のすべて」と題した展示が開催されます。真言宗立教開宗1200年の節目を迎えるのを機に特別拝観を行うもので、通常は非公開の灌頂院(かんじょういん)の内部が公開され、アーティスト・小松美羽さんによる曼荼羅の絵が展示されるとのこと。拝観料は2000円。この機会に訪れて頂くのも良いでしょう。展示の詳細はホームページでご確認ください。

東寺 五重塔

ガイドのご紹介

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京都検定1級に6年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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