粟田祭 夜渡り神事の大燈呂 2023年

粟田神社の粟田祭夜渡り神事が行われ、大燈呂(だいとうろ)が巡行しました。

粟田祭 大燈呂

10月の京都を代表するお祭りのひとつが粟田祭。神輿や剣鉾が出る神幸列は例年スポーツの日(今年は9日)に行われ、その前日の夜に世渡り神事が、前々日に神賑行事が行われて石見神楽が奉納されます。

粟田祭 大燈呂

粟田神社の粟田祭は千年以上の歴史を持つ、見どころが多いお祭です。剣鉾や神輿が出る神幸祭の前日の夜に行われるのが、知恩院黒門前の瓜生石へと向かう「夜渡り神事」。そこに登場するのが、大きな燈籠である大燈呂(だいとうろ)です。

粟田祭 大燈呂

大燈呂は江戸時代末期に途絶えましたが、2008年に京都造形芸術大学の協力で復活しました。学生たちが青森のねぶたをイメージして作った灯籠があまりに見事であったため、神社が依頼をして作成したそう。復活に際しては古文書を調べ、氏子への聞き取り調査も行って燈籠のテーマを決めるなどされているそうです。

粟田祭 大燈呂

さて、毎年新作が登場するのも大燈呂の楽しみのひとつ。今年は来年の干支である龍のデザインの大燈呂が登場していました。また、昨年や一昨年、あるいはその前に製作された大燈呂も巡行しており、近年は新作の数が減っていますが、それでも力作を見せて頂くことができました。

粟田祭 大燈呂

瓜生石での「れいけん祭」は、雨のため知恩院の僧侶の参列はなく、粟田神社の神職による神事のみが催行されました。例年とは違う部分もありましたが、昨年が雨天中止だったぶん、開催されたことは素直に嬉しく思います。来年こそは天候にも恵まれてほしいと思います。

粟田祭 れいけん祭

実は大燈呂は、神社の前に今年開業した東急ホテルの中で、粟田祭以外の時期も常時展示されています。昼間は光っていませんが、大燈呂が常時目にできるのは嬉しいことです。機会がありましたらご覧になってみて下さい。

ガイドのご紹介

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京都検定1級に6年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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